「ねえ、マミちゃん。最近の君はおかしいよ。僕のやることなすこと全てに文句をつけて、…一体、僕をどうしたい訳?」
ー僕がいないと、君は何もできない。
耳元でそう囁いた夫は、唖然とする真美の横に座り直すと、ワイングラスを手元に引き寄せ、口を近づける。
静かな物言いではあ......
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「ねえ、マミちゃん。最近の君はおかしいよ。僕のやることなすこと全てに文句をつけて、…一体、僕をどうしたい訳?」
ー僕がいないと、君は何もできない。
耳元でそう囁いた夫は、唖然とする真美の横に座り直すと、ワイングラスを手元に引き寄せ、口を近づける。
静かな物言いではあ......
可憐な妻と優しい夫。
わたしたちは、誰もが羨む理想の夫婦だったはずなのに。
若くして結婚し、夫の寵愛を一身に受ける真美・27歳。
鉄壁で守られた、平穏で幸せな生活が、あることをきっかけに静かに狂っていく。
そしてやがて、気付くのだ。この男が、モラハラ夫だということに。
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