2020.03.03
女神のオキテ Vol.1女子高、ママ友社会、看護師やCAなどの女性が多い職場。
世の中に様々な集団は存在するものの、それが「女の世界」となると、多くの人はあるイメージを抱く。
—女の敵は女。
そう、まるで女社会は厄介なものだというレッテルを貼られてしまうのだ。
この物語は、化粧品メーカーに勤務する主人公が奮闘するストーリーを通じて、「女社会の実情」を描いたものである。
ここは、女たちがスペックを振りかざす孤軍奮闘のマウンティング社会でしかないのか?それとも…。
2020年3月1日。
まだまだ寒い日が続くとはいえ、デパートには一足先に春のトレンドが並び、アフタヌーンティーのメニューは苺特集に切り替わる。
春はいつだって待ち遠しいものだ。特に、何か新しいことが「始まる」ときは。
ここにも1人、「始まりの春」を待ち望む者がいた―。
「待ち望んでいたことがようやく叶ったのね…!」
日比彩乃、25歳。
都内の大学を卒業した後、日系大手化粧品メーカーに総合職として入社した彩乃は、現在、近畿支社にて営業として働いている。
そして3月を迎えた本日、彩乃は、自身が所属する「ドラッグストア・量販店」チームの部長に呼び出された。
「日比、おめでとう。かねてからお前が希望していた本社・商品開発部門への人事異動が出たぞ。4月1日付けでの配属だ。引っ越し等、バタバタと忙しくなると思うが頑張れよ」
入社以来30年間、営業畑一筋という部長からの言葉に、彩乃は歓喜のあまり声が出そうになった。
商品開発部門。
それは化粧品メーカーで働く者ならば誰もが一度は希望するといっても過言ではない、花形部門である。
彩乃も例に漏れず、高校生の頃から大好きだった「化粧品」に携わる仕事をし、それも自分自身のアイディアから商品を作りたいという思いを常に抱いていたのだ。
季節ごとのトレンドを反映した色鮮やかなアイシャドウやリップ。そして、それらを手に取るときの高揚感。考えるだけで、うっとりとした気持ちになれる。
何より、誰かを美しく見せることのできる化粧品は、彩乃にとって何事にも勝る魅力を持っていた。
ー入社して以来、いつかは商品開発部門にとは願っていたけれど…。
まさかこんなにも早く実現するとは、青天の霹靂だ。
だがこのときの彩乃は、夢にまでみた部門への異動に浮かれるあまり、想像もしない現実が待ち受けているとは考えもしなかったのである。
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