―私は私。他の誰とも比べたりしない。
結婚して、出産する前まではこんな風に考えていたのに。
子供を持ち母となって、劣等感と嫉妬心に苦しめられる女たち。
未だかつてない格差社会に突入した東京で、彼女たちをジワジワと追い込むのは「教育格差」だった。
結婚により生活レベルが下がってしまった佐々木エミ。
夫と娘を愛しているのに、森田実沙子との再会によって、教育格差を実感。焦燥感や共働きのストレスにより、家庭は壊れかけていく。
一方で、金銭的な不安を持たず日々を過ごす実沙子。夫の浮気疑惑や幼稚園受験などの重圧により、精神的に追い詰められていたものの、ついに有名私立幼稚園へ娘を合格させる。
しかし、入園後にママ友トラブルに見舞われてしまうのだった。
佐々木エミ:女社会の恐ろしさ
女の集団の中には…
その中で一番弱い者を見つけ出すことに長けている人物が必ずいる。
私と実沙子が通っていた女子校でも、いじめや仲間はずれといったものはあった。
当時は、グループ内での無視は"ハブる""ハブられる"という言葉で表現され、いつ自分の番が来るかと戦々恐々と......
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