―私は私。他の誰とも比べたりしない。
結婚して、出産する前まではこんな風に考えていたのに。
子供を持ち母となって、劣等感と嫉妬心に苦しめられる女たち。
未だかつてない格差社会に突入した東京で、彼女たちをジワジワと追い込むのは「教育格差」だった。
大恋愛の果てに結婚したエミと、代々続く病院の医師と結婚した実沙子。高校時代の同級生だったふたりはそれぞれ、幸せの絶頂にいたはずだった。
しかし偶然の再会をきっかけに、エミと実沙子の幸せだった日常は少しずつ狂い始めていくー。
結婚により生活レベルが下がってしまった佐々木エミ。一方、リッチな家庭に嫁いだものの、夫の浮気疑惑が浮上し、義母との関係にも頭を抱える森田実沙子。
エミは、夫と娘を愛しているのにもかかわらず、実沙子との再会によって、教育格差を実感。今まで感じたことのない暗い感情を抱くようになってしまう。
佐々木エミ:目につき始める、夫のマイナスの面
「夫を活かすも殺すも、妻次第なのよ」
大きな家に住んで、幸せそうに人生を謳歌している素敵なマダムたちは、大抵が口を揃えてそんなことを言う。
"夫に働いてもらって、妻であるあなたは彼を支えればいいのよ"
"表向きには何でもハイハイって聞いてあげればいいの。男の人って、ホン......
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この記事へのコメント
妻が働かなくて済むくらい稼ぐか、働かせるなら平日も家事育児担うかどっちかに決まってるでしょ。不満を持って当然だと思うけど。
お互いへの嫉妬というよりは、二人と自分の環境をも誰にも相談できず、悪循環しちゃってるように見える。2人の友情がお互いの助けになればいいなぁ。