あの子が嫌い Vol.5

「いい女ぶるの、やめろよ」。"彼氏の愚行"に気がつかぬフリをした女を責める、裏切り男の卑怯な一言

上京してからというもの、私の人生はパッとしない。

地元では「かわいいリカちゃん」と呼ばれ、散々もてはやされてきたけれど。

私程度の女なら、この街にくさるほど居るー。

地元を飛び出し、憧れの人気女性誌への入社を果たした秋吉りか子(29)は、自分の"無個性"にウンザリする日々を過ごしていた。

そんなある日、中途で採用された一人の女が、りか子の前に現れる。ムッチリとしたスタイルに、やたら身振り手振りの大きな帰国子女。

りか子が虎視眈々と狙っていたポジションを華麗にかっさらっていき、思わず嫌悪感を抱くがー。

まるで正反対の二人の女が育む、奇妙なオトナの友情物語。


人気女性誌「SPERARE(スペラーレ)」で編集長の秘書として働く秋吉りか子。りか子は編集部のポジションを狙っていたが、“小阪アンナ”と名乗るぽっちゃり女子に奪われてしまう。

アンナのSOSに思わず手を貸した際に、彼女と自分の差に気がつき、リカコは愕然としていた。更に追い打ちをかけたのは、恋人・修一の朝帰りだった―。


—大丈夫、しばらくすれば帰ってくる…よね。

そう自分に言い聞かせながらも、胸の奥を支配する不安を払拭することが出来ないまま、私は会社へと向かっていた。

修一が帰宅した時に漂わせていた、甘い石鹸の香り。あからさまに目をそらした瞬間に、彼が一体どんなタブーを犯してしまったのか......


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