今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.20

お呼ばれで持っていくワインに困り果てたことはない?これを読めば最良の一本が分かる!

大人が大勢あつまるホームパーティでは、それぞれが選りすぐりの品を持ち寄って楽しむ、というシーンも多い。そんなときこそ、その人のセンスが試されるというもの。特にピンからキリまであるワインなんて、その選び方は難しい。

そこで、ワインジャーナリスト・柳忠之氏に、必ず喜ばれるであろう一本を教えてもらう!

Q.年末年始に増えるホームパーティ。高級、希少というだけではなくて、粋だなと思ってもらえるワインとは?

柳「う〜、さぶ。今日は底冷えだね。」

――もう暮れですからね。今年も残すところあとわずか。柳さんは年末年始をどう過ごされるんですか?

柳「なんだか知らないけど、あれこれ飲み会の誘いが多くて、ほぼ毎晩飲み歩くことになりそうだよ。クラリン(編集担当の嵩倉)は?」

――じつは私もなんですよ。

柳「アセトアルデヒド脱水素酵素が、20代一般女性とはケタ違いのクラリンなら問題なさそうだ。」

――えっ?

柳「二日酔いになりにくい体質、つまり酒豪ってこと。」

――それはまあ、たしかにそうなんで、否定はしません……(汗)。あっ、そうそう、今晩も一件、学生時代からの先輩のお家で、ホームパーティがあるんですよ。ワインに詳しい先輩方も来るから、「おっ、さすがは東カレの編集者!」って言われるような一本持って行きたいんですけど、何かおすすめありますか?

持ち寄りのパーティなら、ワインとフードはペアリングで

柳「ホムパか〜。何かテーマはあるの? 餃子パーティとかジビエ三昧とか?」

――う〜ん、とくに聞いてないですけど、去年は鍋パーティでした。

柳「鍋ね〜。鍋もシンプルな鶏の水炊きと味噌仕立ての牡蠣の土手鍋とじゃ、選ぶべきワインは当然違ってくるからな。たとえば水炊きなら断然白だし、土手鍋なら相当インパクトの強い赤じゃないと負けちゃうしね。」

――去年は鱈ちりに濃厚な赤ワイン持って行っちゃって、「合わね〜!」と総スカンでした。(ポ〜ン)あっ、先輩からメッセージが。えっと、今日はフード持ち寄りだそうです。

柳「持ち寄りということは、誰が何を持ってくるかわからないってことだよね。みんながみんな、ガルガンチュワのサンドイッチ持って来ちゃったらどうするんだろ?

まあ、フード持ち寄り、ワイン持ち寄りなら、ペアで考えること。つまり、持っていくフードに合わせてワインを選べばいい。昆布森の生牡蠣に合わせてシャブリを持参したり、松阪牛のサーロインなら、高級なカベルネ・ソーヴィニヨンとかね。」

――もっと現実的な組み合わせはありませんか? 昆布森の牡蠣なんてどこで買えるんです? それに私、ボーナスでルブタンのヒール買っちゃったから、松阪牛も、それに見合うような高級カベルネ・ソーヴィニヨンも今は無理です〜(涙)。

柳「そうね〜、ホムパに持って行って、だぶっても困らないものといったらやっぱりチーズでしょ。シェーヴルチーズとロワールのソーヴィニヨン・ブラン、あるいは今が旬のヴァシュラン・モンドールとスイスのシャスラとかね。

女子が多いなら、デザートはいくらあっても文句出ないだろうから、チョコレート系のスイーツに、バニュルスやモーリーなど天然甘口ワインもおすすめ。」

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