セカンドの逆襲 Vol.15

「彼って、こんなに薄っぺらい男だった…?」セカンド女が、浮気男への盲目愛から目覚めた瞬間

ー夢は極上の男との結婚。そのためには、どんな努力も惜しまない。

早川香織、26歳。大手IT企業の一般職。

世間は、そんな女を所詮「結婚ゴールの女」と馬鹿にするだろう。

しかし、先入観なんぞに惑わされず、彼女の“秘めたる力”をじっくりと見届けて欲しい。

vsハイスペ男との熾烈な戦いを...!

最高の彼氏だと信じていた拓斗にとって、実は香織はセカンドだった。

起業して彼を見返そうと奮闘し、何とか会社が軌道に乗り始めたころ、拓斗から連絡が…


「香織、元気にしてる?久しぶりに会えないかな?」

自分が立ち上げたオリジナルバッグの会社が忙しくなり、毎日仕事ばかりになっていた頃、久しぶりに届いたあの男からのLINE。

ー拓斗…。

別れてから一度再会した時、香織の心に芽生えた感情は「この男を見返してフってやりたい」という思いだった。

そのため、幾度かLINEや電話が来たが、香織は無下に扱ったりせず、まだ気があるそぶりを見せ、しかし会わずに今日まで我慢していたのだ。

ーもう、会っても良い頃よね…。

会社自体はまだ、成功を収めた、と言えるほどではない。だが、徐々に売上を伸ばし、少しずつ知名度も上がって来た今なら、香織は自分に自信を持って拓斗と向き合える、と思った。

「久しぶり。連絡ありがとう。私も、会いたいな」

香織がそう送ると、少しして返信がきた。

「良かった、じゃあ、今週末なんてどうかな?」

「大丈夫。会えるの、楽しみだな」

香織は返信を打ちながら、急に緊張感に包まれる。思えば、この男を見返すため自分に自信を持とうと、長い年月をかけてここまでやってきた。

今までの努力の成果を見せつける時が、やっと来たのだ。

香織は拓斗にそう返信した後、もう1通他にLINEを送った。

【セカンドの逆襲】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo