～子どもたちが幸せに暮らせる国になるように、自分の何が生かせるかを考え抜く～(5/5)[東京カレンダー

金丸恭文氏　フューチャー株式会社代表取締役会長兼社長

大阪府生まれ、鹿児島県育ち。神戸大学工学部卒業。1989年起業、代表取締役就任。規制改革推進会議議長代理、未来投資会議構成員、経済同友会副代表幹事、NIRA代表理事を務める。

苦労したとしても継続することが成長につながる

翁：私が就職した頃に比べれば、女性を取り巻く環境は大きく変わりました。今や女性が働き続けることは当たり前になり、むしろ人手不足もあって、ぜひ働き続けてほしいという会社も多くなっていますね。

金丸：もちろん保育園の不足もあり、体力的に大変な時期があると思いますが、今後、働き方改革が進めば無駄な長時間労働で評価される時代は終わります。仕事の成果で正当な評価を受けられるようになれば、管理職に登用される女性も増えていくはずです。

翁：女性に対する期待は大きくなっていますから、キャリアアップのチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてほしいですね。最初は戸惑ったり、「自分には無理だ」と思うことがあるかもしれません。でも失敗に学び、経験を積むことで、マネジメントのリーダーシップを取れるようになると思います。自分には気づかなかった才能があるかもしれません。

金丸：まずは挑戦してみないと、自分ができるかどうか、才能があるかどうかなんてわかりませんよね。最後に仕事と子育てを両立しようと頑張っている女性や、これからキャリアを積んでいこうとしている女性にメッセージをお願いします。

翁：特に子どもが小さい頃は体力的にも大変ですが、振り返ってみると、本当に大変だったのは、一時期だったように思います。長い目でみれば、仕事を続けてさまざまな経験をし、自己実現や成長につなげていけるというプラスの面が大きいです。途中で職場を変わることもあるでしょうけど、意志を持って仕事を続け、チャンスがあれば果敢にチャレンジしてほしいです。

金丸：翁さんのように巨大シンクタンクのトップとして活躍されている方がいるのは、大きな励みになると思います。翁さんのお話を伺って、自分も頑張ろうと背中を押された方が大勢いるのではないでしょうか。今日は本当にありがとうございました。