35歳のヤバい女 Vol.4

35歳のヤバい女:「ヒマかよ?」深夜の呼出しに華麗に応じる自称“イイ女”の、残念すぎる市場価値

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史が26歳の女を妊娠させたことが判明。しかも彼は、結婚後も理恵子との関係を続けたいと言い放つ。

さらに追い討ちをかけるように、元彼・新太郎に「ヤバい女」と酷評された。


—7年前—

「理恵子、今日も仕事遅くなるの?帰り道は危ないから迎えにいくよ」

恐る恐る恋人の新太郎からの電話を取ると、苛立ちを必死で抑えたような彼の低い声が耳に響く。

「遅いって...まだ22時だけど?勘弁してよ。今日は編集部のみんなと飲むから何時になるか分かんないの。また連絡するわね」

「帰ったら絶対に電話くれよ。心配だか...」

新太郎が言い終える前に、理恵子は乱暴に電話を切った。

楽しい飲み会を邪魔されるのは、20代の遊び盛りの理恵子にとって、最も神経を逆撫でされる行為だった。

別に、新太郎に対して後ろめたいことをしているわけではない。

雑誌の編集という仕事柄、あらゆるイベントやパーティーの誘いは多かったし、飲み会での人脈形成だって大切だ。

なのに、こうしてしつこく「心配だ」「迎えにいく」なんて連日のように言われると、まるで悪事を責められているような気持ちになり、不快感が募っていく。

—何なのよ、未成年じゃあるまいし...!

新太郎が自分のことを誰より想ってくれているのは分かる。

だからこそ、数多の男の中から彼を恋人に選んだのであるが、まるで過保護な父親ヅラで理恵子に接するのだけは、どうしても我慢ならなかった。

「なぁ...俺たち、もう30歳だろ。そろそろ結婚を考えようよ」

そして、ついに新太郎が“結婚”という言葉を発したとき。

驚きや戸惑いという感情よりも、理恵子は全身にゾワッと激しく鳥肌が立ったことをよく覚えている。

しかしその7年後、同じ男が自分に向かって「ヤバい女」と害虫でも見るような目で言い放つなど、一体誰が想像できただろう?

【35歳のヤバい女】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo