青山でイベントプロデュース会社を経営する、平野貴裕(ひらのたかひろ)・35歳は、ほんの出来心から取引先の奈美子と不倫関係に。
すでに関係は解消していたが、別れ際に奈美子から渡された手紙が華に見つかってしまう。
キレた妻・華は即座に浮気相手を特定し、奈美子に慰謝料を請求。
勘弁してほしいと懇願するも、華から「奈美子に慰謝料を支払わせるか、そうでないなら離婚する」と迫られ、貴裕は渋々300万円を肩代わりする。
さらには300万円の高級時計までプレゼントさせられたにも関わらず、華は強硬な姿勢を崩さない。
我慢の限界に達した貴裕は、家に帰らずホテル住まいを開始。
そこに再び奈美子が現れホテルのバーで密会するが、そこに華の緊急事態を知らせる電話が入る。
病室にて
無我夢中で病室にたどり着いたとき、貴裕の足は情けないほどに震えていた。
−もし万が一、華に何かあったら…。
どうにか間に合った長野行き最終新幹線“あさま”の中でも、貴裕は延々と浮かぶ悪い想像を繰り返し繰り返し打ち消した。それはもう、息をするのも忘れるほど必死で。
自......
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この記事へのコメント
男だね、きっと。