ネブミ男 Vol.14

どこにいても「港区で飲もうよ」と、自分の得意テリトリーへと引き連れるホームへ呼子

東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。

女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。

ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。

相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。

そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。

これまでに、姫気質な「ワタシ姫」や、自称サバサバ系の鯖女子夢見る夢子ちゃんクネ・クネ子など を見てきた。

今週、彼の元にやってきたのは...?


彩奈から“ご飯に行こう”と誘いを受けたのは、先週のことだった。

元々龍平と彩奈は同じ会社で働いていたのだが、彼女はさっさと会社を辞め、別の投資ファンドへと転職した。

仕事ができて、同期の中でも優秀だった彼女。

1年前に婚約したと聞いているが、現在どうなっているのか、龍平は知らない。

—彩奈から誘われるの、久しぶりだな。何かあったのかな...

彩奈が龍平に連絡をよこすのは、何かあった時のみ。落ち込んでいるのか相談なのかは分からないが、美味しいご飯でも食べれば元気になるだろう。

そう思い、龍平は『新ばし 星野』の予約が来週に迫っていたことを思い出し、そこに彩奈を誘うことにした。(同期と言えども、支払いは毎回龍平である)。

「さすが龍平、相変わらず良いお店予約してくれるね〜」

意気揚々と店にやって来た彩奈を一目見て、龍平はちょっと安心した。以前と肌艶も美しさも変わっておらず、むしろ元気そうに見えたからだ。

「で、今日はどうした?何かあったんだろ?」

「実は彼と別れちゃって。次の人を探そうと思ってるんだけど、なかなかねぇ...」

彩奈と元彼の間に何があったかは知らないが、彼女ならすぐに次が見つかるだろう。

しかしそう思っていた龍平は…彼女のある部分をまだ、知らないだけなのだった。

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