東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。
女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。
ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。
相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。
そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。
今週、彼の元にやってきたのは...?
Profile1. 姫気質な女
「龍平聞いてよ!!この前私がね...」
春菜の甲高い声が、龍平の耳に突き刺さる。
—また、このパターンか...
春菜は大学時代のゼミ仲間で、日本人離れした目鼻立ちをしており学生時代から目立つ存在だった。
春菜が属していた女友達のグループ自体も目立っており、本人はそのグループの一員であることをかなり誇りに思っていたようだ。
未だにInstagramを開くとそのメンバーのうちの一人・美代の自宅で“素敵すぎるご自宅に呼ばれてホムパ♡”など上がってくる。
しかしそんな華やかな学生時代~20代を経て、現在34歳の春菜は未だに独身である。
ひょんなことから久しぶりに再会し、龍平はそれ以来彼女の相談相手のようになっていた。
贔屓目に見なくても、春菜は美人と言えるだろう。
その集団の中で唯一の独身ということもあり、本人は焦っているようだが、焦る必要は全くないと思う。それほど、彼女の美貌は際立っている。
「この前デートした男が、最悪で。年下の営業マンで最初はいい感じだったのに、急にフェードアウトしていったの。どう思う?失礼じゃない?」
興奮気味に一人で話し続ける春菜を、龍平は冷静に観察する。春菜によると何回か食事デートをした結果、違うと判断されたらしい。
「ところでデート中にさぁ、その彼から好きなタイプは?って聞かれたでしょう?その時春菜はなんて答えた?」
「え?聞かれたけど、どうしてわかるの?」
何度かデートを繰り返していれば、必ず一度は質問されることだ。
それを見越して龍平が聞くと、春菜は戸惑った顔をしている。
春菜は知らないのだろう。
この質問で、男が女を値踏みしていることを。なぜならこの答えで、女性の欠点が浮き彫りになってしまうからだ。
この記事へのコメント
違う話になってしまっているから、結局自分が言いたいことが言えなくて悶々とするけど、わざわざ話を元に戻してまでいう気にならない。
もういっか…って。