理想の嫁 Vol.7

「跡継ぎはまだなの?」代々続く名家に嫁いだ女が直面した、後継者問題のプレッシャー

ー女は、家庭に入って夫を影で支えるべきだ。

経営コンサルタントとして活躍していた美月のもとに、ある日突然義母から突きつけられた退職勧告。彼女は専業主婦となることを余儀なくされた。

内助の功。それは、古くから手本とされている、妻のあるべき姿。

しかし、美月は立ち上がる。

いまや、女性は表に立って夫を支える時代だと信じる彼女は、経営難に直面した嫁ぎ先をピンチから救うことができるのか?

先週、義母のナイスアシストにより動き始めた山内家。今週は…?


美月の足取りは重かった。

今日は山内家の法事。当然、あの真紀子もやってくる。

真紀子には、医院の経営が上向きにならないのならば出て行ってもらうと宣言されたところだ。

その後の様子を聞かれるだろうし、再びプレッシャーをかけられることが容易に想像出来る。

最近は、義父の了解を得て、「新患数を増やすこと」を第一の目標に、ホームページの開設や診療時間の変更、また企業の歯科検診との提携など、今までになかった試みにチャレンジしようと、まさにスタートラインに立ったところ。

当然、その効果が分かる段階にまだ来ていないので、真紀子に聞かれても経過報告のしようもない。今後の方針を話したところで、夢物語だと一蹴される可能性もある。

そして、何より美月が危惧しているのは、見切りをつけられること。

中途半端に話をすることで見切りをつけられてしまい、1年という期限を待たずに真紀子サイドが動き始めることもあり得るだろう。

−もしかしてもう動いてるかも…?

大きなため息が漏れそうになるのを堪えながら、豊とともに会場に向かった。

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