アラサーの神戸嬢を語るには欠かせないある“時代”が、神戸にはあった。
2000年代初期、今なお語り継がれる関西の「読者モデル全盛期」だ。
それは甲南女子大学・神戸女学院大学・松蔭女子学院のいずれかに在籍する、容姿端麗な神戸嬢たちが作り上げた黄金時代である。
しかし時を経て読モブームは下火となり、“神戸嬢”という言葉も、もはや死語となった。
そして2018年現在。神戸嬢の歴史的時代を生き抜いた“元神戸嬢”たちは、それぞれの道を歩んでいる。
当時神戸のカリスマ読モだった寛子は、現在会社員。やりがいを持って仕事をしているが、キラキラと活躍する神戸嬢たちを見ながら「これで良かったのか」という葛藤もあった。
「寛子ちゃん、なんか今日雰囲気違うね。珍しい色の服着てるじゃん。」
今日の寛子は、先日亜由香の店で購入したワンピースを着ていた。気持ちまでふわりと軽くなるような、ベビーピンクのAラインのワンピース。
「関西の子、って感じだよね。その感じ。寛子ちゃん、昔有名だったんでしょ?......
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この記事へのコメント
ふーん、って感じ