婚活は、ビジネススクールで!? Vol.7

イケメンの独身医者38歳が、女性の“経済観念”を知るために仕掛けた罠

多くの女性を苦しめる、 “結婚”という二文字。

高望みをしているわけではない、普通の幸せが欲しいだけ。しかし出会いに溢れているはずの東京で、それはなかなか手に入らないのである。

自称・丸の内にゃんにゃんOLの本田咲良(27)は、ひょんなことからビジネススク ールに通うことに。

仕方なくお見合いに臨んだのに、相手の医者である祐一を気に入り、結婚しても良いかなと浮かれる咲良。しかし、誕生日を迎える夜に来た電話は、まさかのお見合いの断りの連絡だった。

ビジネススクールの授業が始まり、同期の由利の他に、さおり、翔平、賢治という仲間に出会い、論理的思考を学び始める。習ったことを当てはめてみたところ、ビジネススクールが意外にも婚活にピッタリだと気づく咲良と由利。

咲良はクラスメイトの翔平が気になりだすが、さおりという強力なライバルが出現。

そんなある日、お見合い相手の祐一から連絡が来て…


―咲良さん、お久しぶりです。一度お会いしたいのですが、お時間いただけないでしょうか?

咲良はその文面を見て、しばし固まる。連絡してきたのは、お見合いをして断られた祐一からだったのだ。

送られてきた内容は、「咲良を誤解していたので謝りたい。チャンスを貰えるならいくらでも待つので、もう一度会って弁解するチャンスが欲しい」というものだった。

そのLINEを、既読スルーしたまま数日が経った。断ったほうがいいとは分かっているけれど、色んな考えが交錯していた。

今は、クラスメイトの花島翔平が気になっているけれど、研修が終わるまでは様子を見ようと思っている。そして翔平といい雰囲気の橋本さおりとは、インスタ事件以来気まずい状態だ。

そんなことを考えていたら、やりかけのレポートがなかなか終わらない。

―とりあえず祐一さんに返信しなきゃ。でもその前に、由利に相談してみよう。



「ふぅん。なるほどね」

会社帰りに東京駅構内でコーヒーを飲みながら、由利と話すことができた。

「誤解が解けたということらしいんだけど、今さら言い訳なんて…。ううん、でも正直に言うと理由は知りたいんだよね」

由利は深く相槌を打つ。

「断った方が良いのはわかってるんだけど…でも少し迷ってるの……」

「つまり、花島くんが良いけど、まだどう転ぶかわからないし、お医者さんを逃すのが……惜しいってことね」

はっきり言う由利に、咲良は少しうろたえる。

「前も言ったけど、とりあえず両方キープして比較したらいいよ。バレなきゃいいんじゃない?」

「そんなズルしても良いのかなって…」

はぁっとため息をついて、由利は咲良を見つめる。

「その気持ちは分かるけど、そんなことじゃ両方逃すよ。あのね、婚活は戦いなの。将来の自分のために今頑張らないと」

由利は珍しく、少しイラついているようだ。

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