2018.03.20
SPECIAL TALK Vol.42金丸:3倍くらいですか?
渋澤:やっぱり金丸さんは楽観的ですね(笑)。さすがに、そこまではいきません。
金丸:じゃあ1.5倍くらいでしょうか?
渋澤:あ、ピンポン! さすがです。正解はプラス50%ぐらいです。
金丸:それは大きいですね。毎月無理のない範囲で積み立てていれば、そんなに資産を増やせたなんて。
渋澤:この超低金利時代に、大きなチャンスを逃しているんですよ。私は20代から50代の現役世代にこそ、投資を始めてほしいと思っています。現役世代の人たちって、将来に漠然とした不安を抱えているけれど、じゃあ「不安を回避するために、何をしていますか?」と聞くと、大半の人が何もしてないと答えます。多くの人が投資のことをきちんと理解しないまま、投資は特殊なことだ、特殊な人がやるものだと誤解している。毎月一定額を積み立てて余裕資金を作ることが、実は不安の解消にもつながることを知ってほしいです。
金丸:今年1月に少額投資が一定期間非課税となる「積立NISA」が始まりましたが、反響はいかがですか?
渋澤:関心は高いですよ。最近の長期投資セミナーをみると、特に女性や若い世代の参加者が増えています。この新しい制度がもっと根付いて、徐々に意識が広まっていくことを期待しています。
人口が減少する日本では、豊かさの質が変化していく
金丸:今後、日本経済はどのようになると見ていますか?
渋澤:人口が減り日本市場が縮小していくなか、世界の成長をどう呼び込むかがカギを握ると思います。世界の人口はまだまだ増えるし、アジアやアフリカは今後も発展が見込まれますから、そういう地域に日本企業は積極的に事業展開し、利益を上げて、企業価値を高めていくべきです。またそういう企業に投資することで、日本にいながら世界の成長に貢献できるのではないかと考えています。
金丸:今は労働人口が減ることへの危機感が強いですが、私はむしろ消費人口が減ることのほうが問題だと思っています。世界のマーケットを取りにいくと同時に、人口減少に対応した国の在り方や豊かさを考えないといけません。
渋澤:そういう意味では、これまでの価値観とは違う、新しい豊かさが生まれつつあると思いませんか? 現にお店の食事だって、バブルの頃よりも今のほうが断然美味しいですよね。
金丸:あんなに高いお金払ってたのにね。
渋澤:ワインだって、あの頃は「スーパーボルドーじゃないとワインじゃない」みたいなおかしな価値観に支配されていたけど、今のほうがいろいろなセレクションがあり、しかもリーズナブルに楽しめる。豊かさの方向性が変わってきているのは、間違いありません。
金丸:豊かだと居心地がよくて、つい狭い枠の中にとどまってしまいがちですが、私はやはりチャレンジする気持ちは忘れてほしくないですね。
渋澤:そうですね。安全な日本で生活して、スマホをいじって、美味しいものを食べて、友達と遊んで。そんな自分の子どもを見ていると、それはそれで楽しいだろうけど、もうちょっと世界のことを知ってほしいと思います。今や部屋にいながらインターネットで世界中の情報にアクセスできるようになりましたが、逆に自分の知っている情報しか取りにいかないから、世界が狭くなっているんじゃないかと。
金丸:インターネットは情報の空間を広げたけれど、生活の空間を広げるには至っていません。今こそ、人は動かないといけない。旅をしないとダメですよ。
渋澤:外から日本を見ると、新しい発見もありますしね。情報を得たり取引したりするのは、スマホで完結できるようになりましたが、人間には、そういう「機能」だけじゃなく、体験することで得られる楽しさも大事です。そのための空間は、まだまだ足りていないように思います。今、金融街として知られる兜町、茅場町で再開発が進んでいて、その一環として東京証券会館という建物をリノベーションすることになり、そこにカフェを作りたいという相談を受けまして。
金丸:もともとは、株をやっているおじさんしか出入りしないような建物ですよね(笑)。
渋澤:そうです(笑)。そこにおしゃれなビジネスサロンを作ったんです。最初はあまり人も入ってなくて、大丈夫かなと心配したんですけど、しばらくすると若い人たちが商談しながら、食事がてら入ってくるようになった。空間ができると、人の動きが変わることを実感しました。
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