人事部ー。
社内の人間模様や、人間の黒い欲望に直接触れることもある部署。
人事部から見た社内、それは人の業が蠢く社会の縮図であった。
涼子が働く恵比寿のベンチャー企業では、管理本部長・坂上の社内システム入れ替えのミスを、総務課長・後藤になすり付ける、黒い思惑にまみれた人事異動が発表された。
後藤も、坂上の保身のための人事異動と気付いているが、坂上からの黒い計画に翻弄され、抗う事が許されない事態に陥っており、涼子の上司である人事部長の大竹に後藤を助けたいと相談するも、「余計なことはするな」と一蹴され落ち込む。
涼子は自分に何ができるかと悩み、誠に相談する。
「今日の呼び出し、仕事の話だったなんて、ちょっと残念だな。」
誠の真剣なまなざしが、涼子を捉えて離さない。
-え?それって…?
涼子が混乱し、何も言えずにいると、誠はお腹を抱えて笑い出した。
「なーんてな、何動揺してんだよ。チョット格好つけてみた。」
......
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この記事へのコメント
それが管理部門なら尚更。
彼女は人事部に向かない。
権限使って辞めさせたいの?って。
そんなん言わせるのありえないし失礼だわ。