容姿、学歴、収入。男のスペックは高ければ高いほど良い。
が、同じだけのスペックを女が持ち合わせたとき、果たしてそれは本当に幸せなのだろうか。
東大卒・外銀勤めの楓はいわゆる「ハイスペック女子」。
4年ぶりに再会した憧れの人に淡い恋心を抱くも、彼は楓を自身のファンドへ誘ったのだった。
女ではなく、優秀な人材としてしか見られていなかったのかと、女としての自信を失いつつも、キャリアのステップアップのチャンスに楓は心を決める。
一方、親友の美里は、実家の耳鼻咽喉科を継いでほしいという両親の意思に逆らい、彼氏の転勤に伴って自身もワシントンで働くことを決断したのだった。
クリスマスツリーの照明が、リビングに流れる重たい沈黙にそぐわず、チカチカと明るく点滅していた。
美里の実家では、毎年本物のモミの木を取り寄せて飾り付ける。
天井まで届く大きなツリーに、トナカイやサンタ、アンティークのオーナメントがたっぷりと煌く。
「・・・本当にごめ......
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この記事へのコメント
自分から彼女のご両親を説得しに行く男なんてなかなかいない
彼を絶対離しちゃダメ
子を想う親の気持ちってのは、果てしなく大きい。
田舎に帰りたくなってきた!
私だったらちょっと喜べないけど。いい話なの??