
「普通のサラリーマン」では許してくれない。はいすぺさんの結婚を阻む、親という存在
容姿、学歴、収入。男のスペックは高ければ高いほど良い。
が、同じだけのスペックを女が持ち合わせたとき、果たしてそれは本当に幸せなのだろうか。
東大卒・外銀勤めの楓はいわゆる「ハイスペック女子」。
4年ぶりに再会した憧れの人との関係は、上手く行くかに見えたのだが、なんと相手は楓のことを一人の女としては見ていなかった。
意気消沈する楓に、親友であり研修医をしている美里から何やら切羽詰まった様子のメッセージが届く。どうやら彼女も壁にぶつかっているようだった・・・
西麻布の『鮨 海心』のカウンターには、気まずい空気が流れていた。
「別に何も、今すぐ別れなさいって言ってるわけじゃあ無いのよ?私はただ、結婚相手としては賛成出来ないって言っているだけ。」
母親の穏やかな声音に、美里は何も言い返せないでいた。
◆
広尾の病院で研......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
美里も楓も幸せになってくれー!
ご両親はスペックにこだわっている割には耳鼻科開業医なのが違和感あります。せめて代々内科医院の設定とかの方がまだ説得力ありそう。