寿退社したものの Vol.13

じっくり話すべき夫婦問題に向き合わない夫。妻は、密かに不満を蓄える

結婚したら、寿退社♡

一昔前まで、それは女性の人生における最初の小さなゴールだった。

家庭に入り、料理の腕を磨き、夫の帰りを待つ。

だが、2017年の東京で「専業主婦」は、本当に憧れるべき存在だろうか?

専業主婦だった志穂は、自立のために復職した。義母ともめるなどうまくいかず、思わず家を出てしまうが、結果夫婦仲は安定した。

精神も安定し、義母も謝罪。だが、新たなプレッシャーに襲われる。


夫の意見


「…というわけなの。康介は、どう思う?」

ママ友達から、幼稚園受験や2人目問題についての話題を出され不安になった志穂は、帰宅した康介にまずは幼稚園の件について相談してみた。

康介とは、今までもなんとなくひなの幼稚園や進路について話してきたが、一つも具体的なことは決まっていない。

近所にも幾つか幼稚園はある。だが、志穂のママ友は電車で通うようないわゆる「お受験」をしないといけないような幼稚園の情報しか持っていないため、志穂は困惑していた。

「うーん…。」

康介は目をつぶって、しばし考え込んでいる。

しばらくたっても目を開けないので揺すってみると、寝てしまっていた。今日は久しぶりに23時を回る帰宅時間だった。疲れているのだろう。

本当は、仕事を減らされてしまったことの愚痴や、新しい仕事、義母から受けた私学や2人目のプレッシヤーに、今回の幼稚園についての問題も一から康介と話し合いたかった。

だが仕方なく、寝てしまった康介に声をかけベッドルームに連れて行く。

とにかく1つずつの問題に対する情報収集をしなければ…と結局3時過ぎまで色々と調べていた。

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