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  • 3年目の失恋 Vol.1

    3年目の失恋:どうしても彼を吹っ切れない。"社内恋愛の失敗”に悩む、小悪魔系美女

    哲也への想いに気づいたのは新入社員時代、配属されて半年ほど経った頃だ。

    哲也はリナのOJTで、仕事を直に教えてもらう関係だったので、半年間は我慢していた。2年目になってからは「好き」と直接言わずとも、恋心を隠すことはしなかった。

    しかし哲也はリナに対して「後輩」以上の扱いをすることは、決してなかった。その線引きが、嫌になるほど鮮やかだった。

    片思いしている最中、デートする男の子は何人かいたし、少しの間だけ付き合った人もいる。それでも仕事が抜群にできて、共通の話題が多い哲也といる時間が一番楽しかったから、どうしても諦めきれなかった。



    「リナちゃん?」

    泣きそうになるのを気づかれたくなくて洗面台に駆け込むと、後ろから美和子さんが現れた。

    「どうかした?大丈夫?」

    そう言って、リナの背中を優しくさすってくれる。

    美和子が洗面所の電気をつけると、リナの目にあるものが飛びこんだ。

    オレンジ色のパッケージの、化粧水と乳液だった。

    「あれ?これって・・・」

    リナがそう言いかけると、美和子が少し恥ずかしそうにこう言った。

    「リナちゃんに教えてもらったクレンジングジェルと同じシリーズのskinvillの化粧水と乳液よ。クレンジングジェルが良かったから、揃えたの」


    そしてニコニコしながら、こう続けた。

    「おかげさまで、肌の調子がかなりいいわ。式も近いし、肌のお手入れ、頑張らなくちゃ」

    美和子が最近さらに綺麗になったのは、婚約したからだけではなく、リナが教えたskinvillのおかげだったのだろうか。

    思わず、美和子の顔をじっと見つめた。毛穴一つない肌は、リナが初めて喋ったあの日から考えると、信じられない程の輝きを放っている。

    その顔を見ながら、ある不安がよぎる。

    リナはこれからもこの二人の幸せな姿を見ながら、何とか毎日を過ごさなくてはいけない。これが、社内恋愛の辛いところだ。

    リナと哲也はまだ同じプロジェクトに携わっているので、毎日当たり前のように顔を合わせる。毎日顔を合わせて、毎日バカ話をする。

    どうやって、哲也を忘れられるのだろうか?そしてリナは、あることを思いついた。

    「美和子さん、私、ちょっと気分悪くて。申し訳ないんですが、そろそろおいとましようかと」
    「あら、大丈夫?たしかに、顔色が悪いわ。一人で帰れるかしら?」
    「・・・ちょっと辛いかもしれません」

    イチかバチかで、リナは美和子の次の一言を待つ。

    「じゃあ、哲也に送らせようか?」

    ーやった。

    これで哲也と、ようやく二人きりになれる。


    ▶NEXT 9月19日火曜更新:二人きりになることに成功したリナ。想いが止まらない彼女は、"3年目の失恋”を克服できるのか?

    美和子が思わず買いそろえた、skinvillの化粧水と乳液はコチラ!


    ■衣装協力
    1P目女性 トップス¥17,000〈Sov./フィルム☎03-5413-4141〉イヤリング¥20,500バングル¥5,000〈ともにアビステ☎03-3401-7124〉その他スタイリスト私物/2P目女性 ブラウス¥19,000スカート¥23,000〈ともにSov./フィルム☎03-5413-4141〉男性 シャツ¥25,000/ジャンネット パンツ¥19,000/ブリリア 1949〈ともにトヨダトレーディング プレスルーム☎03-5350-5567〉時計¥42,000〈オロビアンコ/ティ・エム・ノムラ 東京ショールーム☎03-5791-2617〉

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