完璧な幻
美玲の結婚式に出席した数日後。
翔平が昼食を終えてデスクに戻ると、事務職の女性たちが雑誌を囲み興奮気味に話していた。
「このドレス綺麗!ヴェラ・ウォン、憧れちゃう♡」
「やっぱり、婚約指輪はハリー・ウィンストンだったね」
...また、誰かの結婚話で盛り上がって......
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美玲の結婚式に出席した数日後。
翔平が昼食を終えてデスクに戻ると、事務職の女性たちが雑誌を囲み興奮気味に話していた。
「このドレス綺麗!ヴェラ・ウォン、憧れちゃう♡」
「やっぱり、婚約指輪はハリー・ウィンストンだったね」
...また、誰かの結婚話で盛り上がって......
恋人という存在が、2017年現代の東京では、曖昧になってきている。
その人とオフィシャルな関係になる気がなくとも、その人に「彼氏・彼女」ができると、少しだけ胸が苦しくなる。
決して都合の良い関係ではない。だが、人生をかけて愛したいというのも違う。
多様化した愛の形が、今、顕在化してきている。
愛してるとは違うけど、愛していないとも言えない。
あなたの身にも、覚えはないだろうか?
そう、それもまた1つのLOVEである。
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