2017.05.12
女は、男性へのファーストインプレッションを大事にする。
この人と付き合えるか、否か。
付き合ったらどんな風に扱われるのか…。
アラサーともなれば、その嗅覚は研ぎ澄まされている。
渋谷のインターネット系広告代理店で秘書をしているヨシミ(28歳)もそうだ。
だが彼女は今回、自分の嗅覚を疑わねばならない事態に遭遇していた。
その内容とは?
ヨシミはその容姿と職業柄、男性を見る目が異様に肥えていた。
渋谷のインターネット系広告代理店で役員秘書をしており、恵まれた容姿、磨かれた知性、人の懐にするりと入りこむ愛嬌を武器に、数々の食事会を渡り歩いてきた。
メディアに登場するような若い経営者たちとは、大抵一度は食事会で会っているし、彼らに連れられ都内の名だたるレストランにも足を運んだ。
それでも、『アッピア』も『鮨さいとう』も、新しい男性に連れて行かれる度に「ここ初めて!ずっと来たいと思ってたの♡」と目を輝かせて言い、男性を喜ばせることも忘れなかった。
そんなヨシミももう28歳だ。ヨシミの予定では、この年齢ではすでに誰かと婚約しているはずだった。
ヨシミの周りには、まるで湧いてくるかのように華やかな男性たちがあふれていた。だが、いざ結婚相手として彼らを見ると、しっくりくる相手が一人もいないことに気がついた。
女は、会った瞬間に男性を振り分ける。目の前の男性と付き合えるか、付き合えないか。20代後半になるとそれが、結婚に向いているか、不向きかで分けるようになる。
ヨシミのまわりの派手な男性たちは、付き合うには申し分ない相手ばかりだが、結婚相手としてはいささか不安があった。
浮き沈みの激しい仕事、女性関係、お金の使い方。いずれかの問題がある人ばかりなのだ。
現実を知り、ヨシミは愕然とした。
―でも、何か妥協してでも選ばなきゃ……!
そんな焦りを覚え始めた頃、少し前の食事会で知り合った大輝から3回目のデートに誘われた。
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