私、美人じゃないのにモテるんです。 Vol.4

初デートで「もう少し一緒にいたい」と言われるのは、“都合のいい女”フラグに違いない

―美人じゃないのに、なぜかモテる。

あなたの周りに少なからず、そういう女性はいないだろうか?

引き立て役だと思って連れて行った食事会で、全てを持って行かれる。他の女性がいないかのように、彼女の周りだけ盛り上がる。

「クラスで3番目に可愛い」と言われる化粧品会社勤務・莉乃(27)も、まさにそんな女だった。

美人だけどモテない陽菜が、デザイナーの健太郎を夜の青山に呼び出した。2人が過ごす一夜は…?

健太郎を狙う美女・陽菜が耳元でささやいた言葉とは?


「妥協婚なんて…絶対にイヤ」

ここは、南青山の『バー ブーツ』。陽菜はさっきまでの結婚式の不満をもらす。

健太郎はほほえみながら、静かに聞いてくれている。

「健太郎さんは、妥協婚なんて関係ないでしょう?慶應卒でデザイン事務所を経営していて、見た目もステキ。すごくモテそう」

陽菜は、はらりと落ちた髪を耳にかけながら、上目づかいで彼を見つめる。

―高収入、高身長、高学歴…“3K”を絵に描いたようなひと。結婚相手として…カンペキ。

「全然そんなこと、ないですよ」健太郎は、伏し目がちにウィスキーを口に含む。

カラン、と氷の乾いた音がした。

「そういえば莉乃さん、手紙渡したんでしょ?」

―何て書いてあったのかしら…。ねえ、教えてください。

その言葉を言わずとも、酔ってうるんだ目で健太郎に訴えかける。

「いつもありがとうございます、のひと言でしたよ」

健太郎は涼しげにほほえみ、陽菜を見つめ返してくる。

ふーん、つまんない。とつぶやき、陽菜は健太郎の方に向き直り、耳元でささやいた。

「わたしには…興味あります?」

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