こんなに簡単なことに、気がつかなかったなんて
「神尾さん、この袋の名刺ファイリングしといて。」
はい、と答えた遥は、ずっしりと重い紙袋を受け取ると、窓の外に見える高層ビル群をゆっくりと眺めた。
驚くほど短かった義母の入院後、しばらくは同じタワーに住む2家族分の家事を担っていた遥であったが、義母の容体は異様な速さで回復......
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