部屋見るオンナ Vol.10

一部の女性は知っている。「最寄りは新宿御苑駅」食事会で意外とウケが良い理由

あなたが東京で住みたい街は、どこですか?

なりたい自分に近付ける街、等身大の自分を受け入れてくれる街、お気に入りのレストランがある街。そう、街選びの基準は人それぞれ。

広告代理店に勤務するサトコ(32歳)は、一体どこに辿り着くのか。

その行く末をご覧いただこう。

同棲を解消して部屋探しを余儀なくされたサトコは、石神という不動産屋と共に様々な街と部屋を見て歩くことになった。

前回は、東京タワーを見たくて神谷町に行った。さて、今回は……?


これが最後のチャンス?と思ってしまう、32歳


32歳を過ぎた自分に、好意を寄せてくれる男性。

その希少性を知っているからこそ、孝太郎のことで心が揺れ動いたのだとサトコは反省した。ましてやその男性が、結婚相手として一般的な指標でみた時に、優れていたから余計にそうなってしまった。

だが、石神の言葉にはっとさせられた。「妥協は必要だが、妥協するポイントを間違えないように」と。

バツ2の石神に言われると、重みが違った。いつの間にか、とにかく結婚することだけが目的になってしまっていたようだ。

30半ばを間近にすると、言い寄ってくる男性を見ては「これが最後のチャンスかも」と、誰かに耳元で囁かれるような瞬間がある。

囁きを鵜呑みにするか、自分の可能性に賭けるか、その狭間で答えのない葛藤を繰り返すしかない。

サトコのまわりには、結婚相手を条件だけで選ぶ女友達もいる。

「どうせ恋心なんてすぐになくなるんだから、そんなもの逆に最初からなくていい」
「お金があれば、少しの事には目をつぶってあげられる」

現実的な女友達の言葉は、納得させられる部分もなくはないが、やはり割り切れない部分がサトコにはあった。だから、石神の言葉は響いた。

―ちゃんと恋愛期間を経て、結婚する……!

サトコはそう心に決めた。

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