薔薇色のバツイチ Vol.10

薔薇色のバツイチ:プライドは崩壊寸前。男女の駆け引きに敗れた女の、長い憂鬱

東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。

とにかくモテて、モテすぎる。

30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。

計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!?

離婚後、数人の男性とのデートを重ねる中、元夫から再婚の報告が入り気落ちするあゆみだが……。

結婚前に口説かれていた幸夫とのデート中、食事会で知り合った春馬から、幸夫には婚約者がいると知らされ、信じたくない一心のあゆみだが……。


彼こそが、運命の相手・・・?


信じたくない言葉ほど、頭の片隅にこびりつく。

考えないようにしようとしている時点で、すでに考えてしまっているというもどかしさ。そのもどかしさの中で、あゆみは苦しんでいた。

幸夫の事を知っていた春馬は言った。「あの人もうすぐ結婚するよ」と。それが真実とは思いたくないが、否定することもできないのが実際のところ。

幸夫から「離婚するの待ってたよ」と言われたものの、正式に付き合おうという話は交わしていない。だが30代の恋愛なんて、そんなものではなかろうか。

あゆみはただ、幸夫のことを信じたかった。一度は他の人と結婚したあゆみだが、再会して以来、やはり自分の運命の相手は彼だったのだと思った。

あの時、タイミングが合わずに結ばれなった幸夫。

―彼こそが私の、本当の運命の相手。

バツイチだって、もう一度幸せを手にする権利はあるはずだ。そしてその相手は幸夫であるべきなのだ。

そんな強い思いを胸に、あゆみは幸夫との待ち合わせのレストランへと向かった。

【薔薇色のバツイチ】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo