薔薇色のバツイチ Vol.3

薔薇色のバツイチ:「離婚するの待ってたよ」。昔の男に囁かれ、バツイチ女、天にも昇る?

東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。

とにかくモテて、モテすぎる。

30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。

計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!?

離婚後のある夜から、あゆみのスマホが鳴りやまなくなった。

どれも男性からの食事の誘いで、不思議に思っていると松岡から「バツイチ女性はモテる」と説かれ、妙に納得した。

そこであゆみは、いつまでも落ち込まずに色んな人とのデートを楽しもうと気持ちを切り替えることに。さて、今夜彼女が選んだのは……?


タイミングが違えば、付き合っていたはずの男


今夜、デートの約束をしている幸夫。彼との出会いを、あゆみは今でもよく覚えている。

それは、あゆみが元夫と付き合い始めて間もない頃のこと。

あゆみが27歳の時。現在も勤めるインテリア会社で、たまたま青山店の接客応援に行っていた日のことだ。

平日の午後、のんびりとした時間が流れている時に幸夫は現れた。彼は背が高くすらりとしたスタイルで、真っ白のシャツをさらりと着こなしていた。

目を見張るほどのハンサムというわけではないが、垢抜けた雰囲気を放っていた。

「事務所に置くソファを探してるんだけど」

そう言って声を掛けられ、あゆみが接客についた。いくつかのソファを見せると、幸夫はほとんど迷うことなく濃いグレーのソファを選んだ。

「ありがとう、君のお陰で良い事務所になりそうだよ」

帰り際、爽やかな笑顔で言うと、彼は颯爽と店を後にした。幸夫の一連の態度は見惚れてしまうくらい鮮やかだった。

その数時間後、休憩時間にスターバックス青山二丁目店に行くと、幸夫と再会したのだ。

「ああ、先程はどうも」

幸夫が先に気付き、声を掛けられた。そして食事に誘われたのだ。

あゆみは、元夫と付き合い始めて間もない頃であったため「友人も誘ってよければ」と言って、その誘いを受けた。

それをきっかけに、二人でも食事に行くようになった。当時は熱心にアプローチされたが、ある理由からあゆみは幸夫を選ばなかった。

その幸夫と今夜、離婚後初めて会う約束をした。胸が高鳴らないわけがない。

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