薔薇色のバツイチ Vol.1

薔薇色のバツイチ:32歳バツイチ女、東京恋愛市場で嬉しい悲鳴を上げることに?!

東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。

とにかくモテて、モテすぎる。

30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。

計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!?

あゆみの薔薇色のバツイチ生活と、その恋愛模様を覗いてみよう。


あっけなく終わりを告げた結婚生活


32歳、バツイチで今さら東京の恋愛市場に返り咲きできるとも思えなかった。

「今どき、バツイチなんて珍しくもないから」

あゆみの友人たちは口を揃えて言ったが、やはり後ろめたさのような、落ち着かない気持ちがあるのだった。

あゆみの結婚生活は、わずか2年で幕を下ろした。「30歳までに結婚するんだ!」と自分を追い込み、29歳の時に付き合っていた男と結婚した。

交際期間約1年で入籍まで果たしたものの、結婚に憧れていただけで元夫と一生一緒に添い遂げたいと思えるほどの愛情はなかったのかもしれない。そしてそれは、元夫も同じだったようだ。

離婚は揉めることなくすんなり決まり、子どものいないDINKSだったあゆみは、離婚の手続きがあまりに簡単であっけなく思えた。どちらかが浮気をした訳でもなく、巷で聞く“泥沼”なんてものとは無縁だった。

元夫と住んでいたのは学芸大学の賃貸マンション。車もなく、財布も分けており共有財産なんて無いに等しかった。

あゆみは、青山にショップを構えるインテリア関係の会社で営業をしている。結婚前から勤めており、離婚後は会社にいくつかの書類を提出する必要があったが、まわりからは旧姓で呼ばれていたため、離婚したからといってそれが何かに大きく影響することもなかった。結婚した実感を得る前に、離婚してしまったような感覚だ。

2年ぶりの一人暮らしには、心が弾んだ。仕事で疲れた頭で夕飯のメニューを考える必要がなく、残り物の野菜しか並んでいないようなスーパーに、細いヒールで掛け込まなくてもいいのだ。

元夫は、あゆみに過大な家事能力を求める男ではなかったが、やはりある程度の家事は求められていた。そこから解放されたあゆみは、実家を出て羽を伸ばす大学生のように、大きな自由を取り戻したような気持ちだった。

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