二子玉川の妻たちは Vol.13

二子玉川の内乱、勃発?サロン活動に没頭し家事を蔑ろにした妻 vs 夫

結婚は、女の幸せ。

そう考える種類の女にとっても、結婚は必要条件に過ぎない。

結婚しただけでは満たされない。女たちの欲望は、もっと根深いものだ。

夢だったおうち・ポーセラーツサロン「Brilliant」をオープンした由美は、浮かれるも束の間、同じマンションの最上階に同じポーセラーツカリスマサロネーゼ・マリが越してきて出鼻を挫かれる。

時は経ち「Brilliant」開業1周年頃、ついに人気サロンの仲間入りを果たす由美。しかしやはりマリは強者で、転写シート販売という手法で頂点の座を守ろうとするのだった。

火花を散らす由美 vs マリ。二子玉川の乱、ついに勃発?!

主婦業は、1円も生み出さない。


二子玉川の42階建タワーマンションの8階。

「行ってらっしゃい。」

6つ年上で総合商社に勤める夫・雄太の背中を見送ると、由美はキッチンに戻り、使い終えたばかりの食器を洗う。

それが終わったら、掃除機をかけて、洗濯をして…。日用品の買い出しにも行かなくては。

休みもなく、毎日同じことの繰り返し。飽きたからといって放置すれば、すぐに生活が立ち行かなくなる。

それほどの重要性を持つのに、所詮、家事はマイナスをゼロにする仕事。どれだけクオリティ高く頑張ってみたところで社会的に評価されることもなく、1円も生み出さない。

結婚前、損保OLをしていた頃の由美は、早く専業主婦になりたいと願っていた。

振り返ってみると、何もかもが新鮮だった新婚当初は、家事も楽しかったような気はする。真っ白なフリルの付いたエプロンなんかつけて、新妻を気取っていた時期もあった。

しかしそんな時間は、ほんの一瞬。3年の月日は結婚を生活に変え、家事はただの義務となった。

―仕事があって良かった。

今はまったく逆の気持ちである。

おうちサロンBrilliantのことを考える時間以上に、楽しいことはない。自分のアイデアを形にする場があり、喜んでくれる生徒もいる。頑張った分だけ評価されるし、わかりやすく対価も得られる。

それに…仕事は、裏切らない。

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