結婚ゴールの真実 Vol.11

結婚ゴールの真実:「内助の功」破れたり。玉の輿に乗った女が踏んだ、金持ち夫の地雷

「結婚=ゴール」なんて考えは、古すぎる。

東京婚活市場は、婚活に勤しむ女で溢れかえっているが、当然ながら、結婚はゴールではない。そんなものは、幻想だ。

アンチ結婚主義者、吾郎、独身、34歳。長身イケメン、東大卒、超エリートの企業法務弁護士。

吾郎いわく、結婚をM&Aに例えるならば、M&A実施の調印式=結婚式であり、PMI(買収実施後経営統合)=結婚後の生活となる。東京婚活市場において、PMI軽視の風潮は非常に強い。

滑稽な既婚者たちの結婚生活を、彼独自の目線で、じっくりと観察していこう。


吾郎の大学のOBである誠一は、IT業界のちょっとした有名人だ。

学生時代に起業して成功を収め、今では吾郎も把握できないほど様々な事業に手を伸ばしている。簡単に言えば、30代にして相当の大金持ちだ。

吾郎は何故だか彼に気に入られ、時おり贅沢な食事を奢ってもらっている。

「いやぁ、俺の第二の人生が、とうとう始まったね。爽快だよ」

『銀座しのはら』にて、ツキノワグマ鍋の肉を美味そうに口に放り込みながら、誠一は言った。グルメな彼は、昨年秋にオープンして間もなく予約困難となったこの店に、3ヵ月連続で訪れているらしい。

「雪乃は、それで大丈夫なんですか」

吾郎は、なるべく批判的な口調にならないように気をつけたが、自信はなかった。誠一の嫁の雪乃は、吾郎のサークルの同期なのだ。

「知らん。あれだけ贅沢な暮らしをさせてやってるんだから、文句なんて言わせねぇよ」

そう言って、誠一は豪快に笑った。

二人は雪乃が学生の頃からの付き合いで、結婚歴は10年近く、子供は息子が二人。夫婦は、数ヵ月前に別居を決めたそうだ。

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