年収1,000万ゴール説の嘘
「日本全国では“年収1,000万”がある種のゴールのように見立てられていますが、実際に年収1,000万あったところでボーナスを差し引いて月々約50万。そこから家賃や生活費、子供の養育費など引いたら何が残りますか?」
幸せな生活をしたければ、年収3,000万くらいなければ厳しい、と真美は平然と言い放つ。
「ある程度の良い暮らしを東京の都心でしたいなら、3,000万ないと話にならないですよねぇ...人それぞれの幸せの価値観は違うので一概には言えませんが。」
綺麗にネイルが施された真美の手を見ていると、どれだけ余裕のある生活なのかと溜息が出る。しかし真美の口からは予想外の言葉が出てきた。
「とは言え、夢を壊すようで申し訳ないですが、年収3,000万あったところで生活は意外に地味ですよ。」
意外に質素な年収3,000万の生活
現在の真美は紀尾井町の2LDKのマンションで夫と二人暮らし。まだ子供はいない。家は元々弘樹が投資用に買っていた物件だ。
「年収1,800万以上は所得税率40%と税金もグンと高くなるし、お城のように広い家にも住めません。車はポルシェですが、ベントレーとかには乗らないし...毎月海外旅行に行くわけでもなく、意外に質素な生活ですよ。」
元々の弘樹の性格もあるが、休みの日は買い物三昧ではなく、二人で、家でのんびりと映画を観て過ごしたりすることが多いそうだ。
「子供ができて、私学に入れることを考えると今の年収が最低ラインですね。本当は家事が嫌いなので誰か雇いたいのですが、お手伝いさんもいないし...」
ちなみに家事が嫌いだ、ということを弘樹には言っていない。
「一応、主婦なので(笑)弘樹の前では未だに猫を被っているのかもしれませんね。」
年収3,000万の夫を手に入れるには、目標を定めて狙い撃ちをし、多少の嘘と演技が必要なのかもしれない。
▶︎Next:1月24日配信予定
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この記事へのコメント
年収3000万もないですが、僕の妻もこんな感じでしたわー笑
わたしより10歳上の2児の母である会社員時代の先輩がそう言ってました(笑) 相手は、超が付く男前だそうです。