
賞味期限切れ?煮込みすぎた愛とモツ煮が招いた、非情な結末。
ようやく付き合えたと思った彼女が、「もうついていけない」と言い、俺の部屋を出て行った。
そんな彼女の気配が98%消えたガランとした部屋で、気を紛らわすために開けた、キッチンの戸棚。
そこにあったのは調味料。しかも、目についたのは、自分で買った覚えのない、何度か遊んだだけの女が残していった「みりん」。
部屋に残された、みりんと俺。
みりんを見るとあの女を思い出してムカムカしてきたが、所在無げにしているみりんを見ると何だかやる気がなくなった。
あらぬ浮気を疑われ、彼女に振られた商社マン・マサシ。傷心の中、かつて憧れていた早紀と再会し、一夜を共にする。その後、2人でのクリスマスパーティーを楽しむが、衝撃の事実を打ち明けられ…?
彼女の離婚が成立するまで待つ男の決意
「私、離婚協議中なの。夫とは別居中で。」
その衝撃告白から、約1年が経った。
女性には苦労しない質で、作ろうと思えばいつでも“彼女”は作れると思う。でも俺は、どうしても早紀さんが忘れられない。
あのホームパーティーの後数回会ったが、連絡は途絶えてしまった。
一......
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