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  • 美人探偵・貴崎桜子の事件簿 Vol.5

    美人探偵・貴崎桜子の事件簿 :密かに開催されるVIPだけの食事会。そこへ届いた謎の手紙とは?

    これは貴方が主人公となり、美人探偵・貴崎桜子と一緒に謎を解きながら読み進めていく物語。
    物語に出てくる謎を解いて、回答欄に正しい解除コードを入力すれば、次のページへ進めます!

    <これまでのあらすじ>
    私が想いを寄せている謎の美女・桜子。彼女とデートすると、なぜか謎に遭遇してしまう。
    これまでのデートでも難解な謎に遭遇するも、謎解きが好きな彼女を振り向かせるためなんとか答えを導く事に成功してきた。

    そして前回、一連の謎を出していた犯人をついに突き止めることに成功した。

    これですべて終わったはずだった。だが、何やらまだ不穏な空気が漂っているようで……?

    第1話:事件はデート中に起こる。消えたワイングラスの謎を追え!
    第2話:手強い相手ほど燃える?!ドS美女の、スマホ画面に浮かぶ謎とは?
    第3話:彼女から2度目の誘い。計算づくの上目づかいをしてくる彼女は脈ありか?
    第4話:女がコートを脱いだとき、男は歪んだ愛情を暴露する


    深夜、一人の部屋で鳴り響くスマホ。

    相手によっては迷惑でしかないこの音だが、画面に浮かぶ「桜子」の文字を見て何の迷いもなく電話を受けた。

    「お久しぶりね。さっそくだけど次の土曜日の夜は空いてるかしら?」

    いつものように突然の誘いだった。

    「もちろん空いてるよ」

    そう答えると、銀座5丁目の喫茶店を指定されたのだった。

    誘われたのは、VIPが集められた食事会


    「『アドニスタ』オーナーの奥田さんから連絡がきたのよ」

    「奥田さん?彼は確か自首したんだよね?」

    「ええ、そうよ。でも被害者の方たちが大ごとにするのを望まなかったみたいで、不起訴処分になったの」

    「なるほど。それで?」

    「奥田さんは、すごく反省してるわ。それで、私たちにもどうしてもお詫びがしたいと言って、VIPばかりが集う食事会に招待されたの」

    「VIPの食事会?そこへ今夜、僕と桜子で行くのかい?」

    桜子の顔を覗き込みながら聞くと、彼女は声を出さずに微笑を浮かべたままコクリと頷いた。

    VIPばかりと聞いて一瞬たじろぐが、桜子との久しぶりのデートだ。気持ちを切り替え、普段入れないような空間を目いっぱい楽しむことにした。

    彼女に誘導され、着いたのは銀座の路地裏に佇む、一見するとただの雑居ビルにしか見えない黒いビル。

    まさかこの中にそんなレストランがあるとは想像もつかないような外観だ。事実、私は何度かこの通りを歩いたことがあるが、このビルのことは全く記憶にない。それくらい何の変哲もないビルなのだ。

    カメラ付きのインターホンを鳴らすと、「はい」という男性の声がした。

    その声に聞き覚えはなく、奥田とは別の男性のようだと推察する。

    鍵を開けてもらい真っ黒の重い扉を開けると、一歩入った先にまた扉があった。今度の扉は、1枚目とはうって変わって、ひと目でアンティークとわかる重厚感たっぷりの扉だ。

    味わいのあるオーク材で、ゴシック調の彫刻が施されたその扉を開くと、テーブルにズラリと並べられたグラスとカトラリーが、私の目に飛び込んできた。

    それは、圧巻としか言いようのない光景だ。

    ディアブロ_5話目PC

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