東洋経済・東京鉄道事情 Vol.33

山手線が見送った「中吊り広告完全デジタル化」をなぜ西武が車両投入したのか?

デジタルサイネージの搭載で中吊り広告をなくした西武の新型車両40000系(写真提供:西武鉄道)

JR山手線の新型車両では見送られた、デジタルサイネージによる「中吊り広告デジタル化」がついに実現する。西武鉄道が9月8日に第一陣の完成を発表した来春デビュー予定の新型車両「40000系」に導入され、紙の広告も残るものの、中吊り広告は廃止される。

40000系の導入は2015年の夏に発表された。座席の向きを長手方向のロングシートと、2人がけのクロスシートの両方に変換できる「ロング・クロスシート転換車両」となることや、ベビーカーなどの利用に便利な空間「パートナーゾーン」の設置などが注目されていたが、デジタルサイネージによる中吊り広告の廃止が明らかになったのは今回が初めてだ。



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――1両に最大16面のサイネージ

西武の新型車両40000系の外観(写真提供:西武鉄道)

西武によると、40000系の車内にはドア上のほか、線路と直角方向となる通路上に17インチ液晶ディスプレイを2つ並べたデジタルサイネージを1両あたり12~16面、10両編成で計156面搭載。停車駅などの案内に加え、ニュースや天気予報などの放映にも対応する。

同社は車内のデジタルサイネージを「Smileビジョン」と名付けており、現時点での最新型車両である30000系と、地下鉄乗り入れ対応車両の6000系に搭載している。いずれもドア上に設置しているが、40000系ではこれが一気に増えることになる。

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