商社マン優作 Vol.11

商社マン優作:役員になれる人 vs 平社員で終わる人。コネと欲望が渦巻く商社の闇

ー総合商社に入れば、人生、一生安泰で勝ち組。ー

東京において、商社マンというのは一見、社会的ステータスの高い、万能なカードに見える。

しかし、果たしてそれは事実なのか?

商社という舞台には、外部からは計り知れない様々な人間模様があり、出世レースに関する嫉妬と憎悪に満ちた縦社会のプライド合戦も繰り広げられている。

早稲田大学商学部卒業後、総合商社に入社した優作。

赴任先でバナナ・プリンスになったが、帰国と同時に新たな事業部に飛ばされた31歳。同期のヘッドハンティングや給料差に愕然とした34歳35歳になり、仕事で成功を納め、商社マン人生の中でも最もやりがいを感じたが、宿敵・花澤部長の動向に焦り始めた優作であった。


役員になれる社員vs部長・課長で終わる社員


花澤部長が出向先から帰ってきて役員になったら...

麻里子の話を聞いて以来 、永遠に出世できないのではないかと不安になった。窓際族になり、子会社へ放り出される自分の姿を想像して恐ろしくなる。

元々花形のエネルギー部門にいたのに、優作と一番仲が良かった同期・賢治とトレードして食料品事業部へと自分を異動させた花澤部長。あの骨太で大きな身体と鋭い目つきを思い出し、思わず背筋が凍りつく。

「もし花澤部長が役員になったら、俺の商社マン人生は終わりだな...」

麻里子とのご飯の帰り道、タクシーに乗りながら東京の街並みを見て考える。どんなに頑張ったところで、上から嫌われたら終わりだ。「商社は成果主義」と言いながら、結局は上の好き嫌いで物事は動く。

「永遠に出世できず、部長補佐で終わる商社マン人生」

自分の人生のタイトルが思い浮かぶ。

サラリーマンとして生きるなら、とことん上り詰めたい。漫画・島耕作みたいに会長にはなれないかもしれないが、部長以上にはなりたい。一社員で終わる人と、役員になれる社員の差。実力だけではない、何かが必要な社会。

そんな時、携帯が鳴った。
久しぶりの、純也からの誘いの電話だった。

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