執行役員リサとマリコ Vol.5

執行役員リサとマリコ:女の出世のメリットは○○を得ること?バリキャリ女子のしたたかな罠


大手IT系メディア企業CNAの初・女性執行役員に抜擢された、リサ。弱冠28歳での就任だった。

執行役員就任早々、早速社長の平尾太一から1年以内に四半期営業利益10億円という難題を出されたリサ、同期のこぶちゃんにアドバイスを受け動画コンテンツに目をつけるが、社長の平尾太一は和田マリコ率いる「B Channel」の買収を既に決めていた。

こうして新・執行役員マリコが誕生し、CNAに次々と旋風を巻き起こす…?


やり手執行役員・マリコが平尾太一に話した「B Channel」の戦略


リサとマリコ。2人の明暗はくっきり分かれていた。事業不振に悩むリサと、絶好調のマリコ。その勢力図は徐々に変わっていた。

苦戦するリサの様子を見ていた社長の平尾太一は気が気でなかった。しかし、加藤祐介と楽しそうに話す姿を見て余計な口は出すまい、そう騒ぎ立つ心を静め社長室に戻ろうとした時、もう一人の女執行役員であるマリコに呼び止められた。

社長室に入ると、マリコはにこやかに説明を始めた。黒いタイトワンピースのノースリーブから伸びる腕はすらりと細く美しい。これでリサのようにもう少し可愛げがある性格だったら…とついリサのことを思い出す。

「女芸人の渡辺丸美を起用したTVCM?」

今ノリに乗っている動画事業部だったが、さらに知名度を向上させるために、「B Channel」のテレビCMを制作したい、というのがマリコの相談だった。

渡辺丸美は、愛嬌のある顔立ちとぽっちゃりとした体型で、今最も人気のある女芸人だ。彼女を「可愛いは、作れる!」がコンセプトの「B Channel」のイメージキャラクターに抜擢し、更なる知名度を上げようという目論見だ。

買収して早くもCNAの顔になりつつある「B Channel」だ。ここでもう一段階知名度を上げれば、ビジネスチャンスに広がる。平尾太一はすぐそのアイデアを承認した。

「次から次へとよくやる女だな…。」

平尾太一はつぶやいた。

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