恋愛低体温女子 written by 内埜さくら Vol.6

恋愛低体温女子:最後に勝つのは恋愛下手?“恋愛”はどこまで女を変えるのか

前回までのあらすじ

「コミュニケーション能力に長けた恋愛上手のほうが恋愛下手より仕事ができる可能性が高い」

この説を全否定する神崎真理子(29)は自身が憧れだったブランド『M classe』で働く新人プレス。そして彼女は自ら積極的に人を好きになった経験に乏しい、自他共に認める“恋愛低体温女子”でもあった。

だが、ひょんなことから同じ会社でパタンナーをしている一ノ瀬大知(29)へ好意を持つようになると同時に、上司である二階堂隼人(35)からも恋愛感情をほのめかされる。

しかし、一ノ瀬と交際を望む肉食女子の竹下みちる(27)に想いは妨害され、同じプレス職で友達でもある長倉怜奈(29)に励まされるものの……。

前回vol.5:腹黒なライバル女に妨害される淡い恋心と、ある人からの意外な告白!?

一ノ瀬とみちる、ふたりが一緒にいる光景を目撃するだけですんでよかった……と真理子は安堵しながらストア業務をこなした。

というのも偶然か必然か、直後に客が押し寄せ、店長の真理子はふたりにかまっているどころではなくなったからだ。気づけばふたりはいなかった。

ただあの瞬間、自覚した......


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