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代々木上原の女 Vol.3

代々木上原の女:26歳、幡ヶ谷在住のOLが送る“地に足のついた”港区より上質な生活とは

埼玉県出身のユリ、26歳。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。強い自立心を持った彼女が、彼氏と同棲していた港区を抜け出し、代々木上原という地で、迷い、葛藤しながら自分らしさを取り戻す。

南麻布に住む彼氏・聡のレシート明細を見て浮気を知ったユリは、会社の先輩・綾子に憧れ、代々木上原から徒歩圏内の幡ヶ谷エリアに引っ越す。一人暮らしにも徐々に慣れ、代々木上原の上質だけど、普段着感覚のレストランを開拓したり、楽しさを感じていたが…?


港区でのお食事会の楽しさなんて、もう忘れた?


セレクトショップ「Burnish」で綾子と会って以来、会社でもちょくちょく話すようになった。大抵はとりとめもない話で、朝の電車の混み具合とか、美味しいパン屋の話が主だ。

綾子も入社して以来ずっと港区の白金台住まいだったが、結婚を機に代々木上原へ引っ越した。「白金台時代に、散々遊......


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代々木上原の女

東京都港区。

刺激的なその街で、「もっと上の自分」を常に夢見て追い求める。だが、こんな疑問を持つこともある。

−「もっと上の自分」を目指すのが、真の幸せなのだろうか?−

日当たりの良い静かな住宅街の中、朝起きると目の前には緑が生い茂っている。朝食は、美味しいパンを、大切な人とゆっくり食べる。

一見何でもないような日常に、真の幸せがあるのではないだろうか?

可愛らしい外見とは裏腹に強い自立心を持ったユリが、代々木上原という地で、迷い、葛藤しながら自分らしさを取り戻す。

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