「飲み物、どうします?」
「ワインかな。お肉にはやっぱり」
「私ね、なんかいつも誤解されるのよ。やれ、お嬢様だとか、常に日傘さしてそうとか。」
「僕もそう思ってます(笑)」
「今の仕事なんて、それこそ泥臭いのよ。まだまだ小さなメディアだけど、毎日朝から晩まで駆けずり回って。『マイ・インターン』って映画見た?あれのアン・ハサウェイの超いけてない版よ」
「亜希子さん、映画好きなんですか!?俺、映画のPRの仕事やってるんですよ!」
「なにそれ、超面白そう。どんな映画のPRこれまでしてきたの?」
3回目でついにはじめて、会話のキャッチボールが生まれている!
「お待たせしました。『和牛メンチカツバーガー』になります」
「これ、私至上最高のメンチかつだわ。」
「最高級な雰囲気だけど、中身は庶民的で、味わったら最高っていうね」
別な意味も込めて、康介は言った。
「ところで亜希子さんって、彼氏いないんですか?」
「もう2年くらいいないわ。最近じゃ仕事ばっかりで、飲みにもいかないし」
「じゃあ、今日誘ったのも迷惑じゃなかったですよね」
「うん、うれしかった。だって全然誰からも誘われないんだもん。ほら、「日傘でもさしてあげないと、外にも出ないだろうから」って(笑)」
「じゃあ、夜に誘って正解だったんだ(笑)」
康介は『グルメバーガーグランプリ』を色んな女性と巡る計画の方向性を、少しアレンジすることを思い立った。
「亜希子さん、ここのハンバーガーって、ヒルズで開催してる『グルメバーガーグランプリ』ってやつで、26店舗、参加しているんですよ」
「じゃあまだまだ美味しいハンバーガーあるんだ?」
「よかったら、今度また別のハンバーガー食べるの、付き合ってもらえませんか?」
「私でよかったら」
「…亜希子さん、食事終わったら、映画でも見ません?まだ20時だし」
「マイ・インターンみたいなのやってるかしら?(笑)」
「シン・ゴジラならやってます」
「ゴジラ、応援しちゃうかも(笑)」
康介と亜希子は、ブラッセリー ル デュックを後にした。
(終)
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