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  • 夏ヒルズ物語:本音を引き出す魔法の六本木ディナーで恋を成就せよ!

    可愛い系の女子ほど、恋愛には情熱的なのである。


    「私、姉がいるんですけど、旦那さんと超仲良しで。旦那さんすっごく優しくて、絶対浮気とかしない感じなんです」
    「…そうなんだ」

    「両親も今でも仲良くって、いっつも一緒なんです。お父さんも料理とかバンバンやってくれる人だから、家庭的な人が理想なんです」
    「…それは絶対にいいよね。」

    「営業の小林さんっているじゃないですか。ああいう、しょっちゅう会社の女の子とかに声かけてる人ってなんなんですかね?だって、あの人彼女いるんですよ?有り得なくないですか?」
    「…そういうの本当よくないと思うよ。。」

    ー 正直、熱すぎる。

    見た目の雰囲気の割に、しっかりした子だ。素晴らしい。好感が持てる。持てるが、熱すぎないか。
    康介の中で、アラームが鳴り響く。

    ハンバーガーグランプリを女性とラウンドしようなどという意気込みの自分は、正直、梨華の理想の男性ではない。

    「康介さんは、どういう女性がタイプなんですか?」
    「俺?うーん、なんだろ、元気な人かな」
    「元気じゃない人ってそんなにいます?みんなだいたい元気じゃないですか?」

    2杯目のドリンクでほろ酔いの梨華の質問をいなしながら、康介は頭の中で考えていた。

    (- 誰でも誘えばいいってもんじゃないな。そうだ、このイベントにばっちり合う、あの子なら…)

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