2週間後。
会場から少し離れたところにタクシーをとめ、少し遠回りして歩く。
大きく息を吸い込んでから、美咲は会場に入った。
「美咲!久しぶり!」
仲良しだった智子、真奈美がさっそく美咲を見つけて近寄ってくる。
「ちょっと美咲、あんた仕事ばっかりしてよっぽどヨレヨレな雰囲気かと思ったら、随分綺麗じゃない!さては仕事全然してないでしょ、本当は!」
「何言ってるの、超頑張ってるよ! 失敗ばっかりだけど、この前私のプレゼンが社内で通って、今年一番大きなプロジェクト任せてもらえことになったのよ」
会話をしながら、美咲は普段はあまり喋らない自分の事を喋っている自身の変化に驚きを感じた。ゲランの施術を受けて、肌の輝きを取戻しただけでなく、自分自身の生き方に自信が産まれたことを。場所、空間、そして五感への刺激は、確実に自分の内面を含めた「美しさ」に効果があったのだ。
その時、美咲の肩をポンと叩く手があった。
「美咲、久しぶり」
慎吾だった。皆で就職のお祝いのパーティーを開いた時に会って以来の慎吾は、学生の頃から変わらぬ引き締まった体に、少しだけ渋みをました顔で、笑顔を向けてきた。
そして美咲は、下を向くことなく、まっすぐに慎吾を見た。
「久しぶり、連絡ありがとう。なんか逞しくなったね」
「美咲こそ、なんだか随分変わったね。素敵な女性、って感じだよ」
「何、偉くなってお世辞でも覚えたの?(笑)」
「いやいや、仕事まみれの真面目な毎日だよ。お蔭で結婚も遠い未来って感じだし(笑)」
智子と真奈美がなんとなくその場を離れようとしている気配を感じながら、美咲は笑顔で言った。
「私ね、今日はみんなにブーストしてもらいにきたの」
「なにそれ?」
「秘密よ!」
メインテーブルに歩いていく美咲は、輝いていた。
(おわり)
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