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    突然の同窓会の招待状。勝負日は、いつも準備ができていない時に不意にやってくる!

    「やっぱりさすがね。プレゼン、中々反応良かったじゃない」

    緊張から解き放たれ、ほっと胸を撫で下ろしていた美咲に、広報室長である亜希子が声を掛けてくれた。憧れの先輩から嬉しい一言を貰い、思わず笑みが溢れる。

    美咲は今年で32歳。

    広報室に異動してから早5年、今では実務面でのリーダーの立場である。学生時代から憧れ、希望を何度もだして配属が叶った広報の仕事は楽しいが、仕事と恋愛の両立が中々うまくできず、2年前に別れて以来彼氏はいない。

    恋に仕事に夢中だった20代と比べて、この5年間は正直、女磨きは後回し。仕事に重きを置くほど恋愛偏差値は下がり、理想は上がるばかり、という反比例グラフを描く一方だ。

    35歳までには結婚したいと思っているが、相手探しは難航中。そんな美咲にとって、入社当時から広報室長の亜希子は憧れの先輩だった。

    秘書室勤務から今の美咲の年齢で広報室に異動。その才能と秘書時代に培った人脈で、次々とヒット商品を売り出し、商品の仕掛け人と呼ばれるようにまでなった亜希子は、まさに理想の40歳ともいうべきオーラを発している。

    女っぷりも見事。服装もメイクもいつも完璧。
    どんなに多忙を極めても常に綺麗で美しく、亜希子の周りには優雅な空気が流れている。

    「どうしたの?プレゼン、納得いかなかった?」
    亜希子のシルクのように滑らかな白い肌に見とれていた美咲はハッと我に返った。

    「...じつは高校の同窓会の招待状が突然来て。担任の先生の退任祝いで、みんなで集まろうよって。でも、行くかどうか迷っているんです」

    美咲は高校時代、校内屈指の人気者だった。そのかわいらしさと明るい性格で、同性からも憧れの存在だった。当時人気者だった慎吾と付き合い出した時、多くの男子が落胆の表情を浮かべたものである。

    今回の同窓会は、Facebookのメッセンジャーで、何と慎吾から直接連絡が来たのだ。仕事が忙しく、当時の友達ともすっかり疎遠になっていた美咲に対して、きっと周りから「お前が連絡しろよ」とでも言われたのだろう。

    最初メッセージを貰った時は舞い上がったが、直ぐに冷静になった。

    今の美咲は、「万全体制」ではない。

    時の流れは時として残酷で、最近は仕事帰りにふと見た電車の窓に映る自分の顔に衝撃を受けることがある。前まで無かったはずの法令線や肌の荒れが顕著に目立ち、朝はバッチリメイクをしていたはずなのに、疲れて帰る頃にはボロボロ。思わず目をそらさずにはいられない。

    美肌加工アプリが欠かせず、加工前と加工後を見て、美肌になった加工後が自分だと信じる。

    とどめは、お食事会で男性陣から、大人の魅力を称える必死の優しいフォローの言葉。

    挙げればキリがない位に修正したい箇所ばかりで、同窓会に行ってオーラが無くなった自分を見せたくなかった。
    仕事では胸を張れるほどに活躍してるのに、昔の友達にはあまり会いたくない。
    (-私、何のためにこんなに頑張ってるんだろう…)

    「亜希子さんはいつ見ても綺麗で、正直羨ましいです。平日なんてあんなに忙しいのに」

    美咲の言葉に、亜希子は大きく笑いながら答えた。

    「私ね、一番大事なところに思いっきり贅沢してるのよ」

    「なんですか、それって!」

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