公園の魔女たち〜幼受の世界〜 Vol.7

義母から嫁へのしかかる“お受験合格”への圧力。そのナーバスな気持ちを逆なでしたママ友の一言

「この子のためなら、何だってしてみせる…」

公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。

そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。

──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。

これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。

◆これまでのあらすじ

娘の華(2)の幼稚園受験のため、お受験塾「ほうが会」に入会した葉月。ママ友である敦子とマリエと共に、ストレス発散のためホタル狩りに来ていたが…。

▶前回:イヤイヤ期を迎えた2歳の娘を、「ママって怖いでちゅね~」とあやす夫。悪者扱いされた妻は…

▶あわせて読みたい:「慶應”幼稚舎″に入りさえすれば…」元丸の内OL29歳女がこだわる理由:お受験の答え合わせ【Q】


Vol.7 誕生月のライバル


「信じられない…っ」

幻想的なホタルの光が飛び交う中、敦子さんの悲痛な声が響いた。

非難の声を浴びせられているのは、マリエさんだ。怪訝な面持ちを浮かべたまま、息の荒い敦子さんに反論している。

「だって。アトリエの方も、よく似合いそうって褒めてくれたし…」

「だ......


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