産まない女 Vol.5

産まない女:母の言葉に救われた20代。自分らしくいていいことを教えてもらった


少子化の今、産まないという考え方は“悪いこと”なのだろうか。

多くが出産を望み、命が生まれることは素晴らしいことだ。しかし、“産まない”という選択肢を選ぶことも否定はできない。決して子供が望めない体でもない、嫌いなわけでもないが、産む決断と同じように、産まない決断をする女性も増えている。

これまで、20代にして産まないことを決意した和香(29)、DINKSでいることを選んだ真奈美(36)、独身を謳歌しているバツイチの恵美(43)、結婚15年目を迎えた香織(46)を紹介した。

今回からはあるひとりの女性にスポットを当てたい。彼女は今年49歳になる雪乃。これまで結婚も出産もすることなく、ひとりでここまで生きてきた。まずは彼女の20代を振り返ってみようと思う。


23歳:大学生時代の彼氏とはずっと一緒にいたいと思わなかった


東京で生まれ育ち、生活において不自由なことは何もなかった。それなりの公立高校を卒業し、私立大学に入学。きっと、どこにでもいるような23歳の女性だったと思う。少し人と変わっていることといえば、あまり誰かと一緒にいるのは好きでないこと。決して孤独が好きなわけじゃないが、誰かと同じ時間をずっと過ごすのは少し窮屈に感じた。

新卒で入社したのは化粧品メーカー。愛社精神が強く、女性を輝かせたいという昔から変わらないポリシーには痺れるものがあった。所属先はマーケティング部。商品をどう見せるかというのは日々において勉強になることが多く、どんどん仕事が好きになっていく自分がいた。

仕事が慣れてくると、友達と食事に行く機会も増えて話題はやっぱり“男性”のこと。大学生のときはひとりの人と付き合っていたけれど、卒業と同時に自然消滅。恋人というほど毎日連絡を取り合っていたわけでも、いつも会っていたわけじゃない。たまにふたりで映画を見たり、何かしらの記念日には一緒に過ごすくらい。

友人にはそれって付き合っているの?と聞かれたけれど、お互いそれで心地いい。でも不思議と、彼とずっと一緒にいたいという気持ちにはなれなかった。

社会人になってからは彼氏の必要性があまり感じられず、大学とは違う毎日に追いつくので必死。こういう考えになるのも、仕事で余裕がないだけだと思っていた。

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