読者モデルの闇 Vol.4

読者モデルの闇:プロ彼女を目指す計算高い23歳。彼女の策略は成功するのか?

一昔前のモデルブームと違い、今は身近な存在の読者モデルがもてはやされる時代に。しかし、その代償は大きく彼女たちを取り囲む闇は深い。

労働時間に対して低すぎる給与、読者モデル自体の供給過多による失われていくポジション、意外なほど少ない職場外での男性との出会い。

これまで“うさぎ・トラップ”に泣かされたまさみインスタ地獄にはまる沙希日給3,000円のギャラ事情を話してくれた美和の3人を紹介した。今回はプロ彼女の座を狙う上昇志向の加奈子について。

その前に「プロ彼女」について説明したい。もともとはエッセイストである能町みね子さんと漫画家である久保ミツロウさんが提唱した言葉。芸能人や有名人としか付き合わない女性を指し、彼女たちはネットで検索しても名前、ブログなどが一切見つからない。なのに容姿端麗であり、業界の男をぐるぐると回っている。一般人だけど、一般人じゃないという意味をつけて「プロ彼女」と名づけられているのだ。

そんな一般人女性の中ではヒエラルキーのトップに君臨できる、プロを目指す彼女の策略とは?

読者モデルは自分の価値を上げるためのおまけ


「読者モデルとしては別に有名にならなくていいんです。それよりも芸能人の妻になりたい」

そう話すのは加奈子23歳。現在はOL業と読者モデルの二足のわらじを履いている。そして大学生時代から赤文字系の読者モデルをしていた加奈子は、いわゆる“プロ女子大生”の顔も持ち合わせていた。きっかけは友人に誘われて行ったパーティ。そのときに知り合った編集者に、読者モデルの話を持ちかけられ合わせてお食事会にも誘われた。

お食事会には大手企業や、広告代理店といった華やか職業のほか、芸能人とも知り合う機会があった。別で用意していた携帯電話には、そのお食事会で知り合った人の連絡先がいつも更新され、呼ばれるたびに足を運んでいたという。

しかし、大学を卒業するとその連絡はぱったり。年齢はひとつしか変わっていないのに、女子大生という看板がなくなっただけでこんなにも対応が変わるのかと思った。そこで加奈子は読者モデルとして、自分の価値を高めることに。“キラキラ企業のOLで読者モデル”という肩書は意外にも受け、止まっていた携帯電話も頻繁に鳴り出した。

女子大生の頃は“若さ”だけを欲しがる人にもてはやされていたが、社会人となればひとりの女性として扱ってもらえる。そして社会人なら常識があると思われているのか、意外な人からのアプローチもあったと話す。

「誰かは言えませんが割と有名な芸人さんです。彼とは半年くらいお付き合いしましたね」

彼とのデートはほとんどが自宅。外出は控えていたそうだ。加奈子は料理に自信があるらしく、いつも彼のために家庭的な料理を振る舞っていた。かと言って、都合のいい女になっては自分がそこまでのレベルになってしまうと考え、彼の突然の誘いにも2回に1回は断ることに。最終的には彼が忙しく、すれ違いも生まれてしまったことから、加奈子から別れを告げ終わってしまった。

もちろん、“プロ彼女”であることを重んじる加奈子はSNSの類は一切やらず、ごく一部の友人にしかこの恋愛事情を話していない。そういう徹底した姿勢もウケがよく、元カレを知っている共通の芸能人からも交際を申し込まれたこともあったそうだ。

しかしここで、とっかえひっかえをしては自分の価値を下げてしまう。そう考えた加奈子はお食事会に参加はしても、簡単に二人っきりになるチャンスは作らないようにしていた。そうして加奈子の“プロ用”携帯電話には、今も150人近くの業界関係者の連絡先が入っているという。

もちろん、有名・無名はあるが中には芸能記者が食いつきそうな有名人の連絡先もあった。彼との関係は?と聞けば「ただのお友達です」としれっと切り返してくるあたり、かなり慣れているという印象を抱く。

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