読者モデルの闇 Vol.3

読者モデルの闇:日給三千円の仕事で失われる三万円と、背後にいる男の影

一昔前のモデルブームと違い、今は身近な存在の読者モデルがもてはやされる時代に。しかし、その代償は大きく彼女たちを取り囲む闇は深い。

労働時間に対して低すぎる給与、読者モデル自体の供給過多による失われていくポジション、意外なほど少ない職場外での男性との出会い。

これまで“うさぎ・トラップ”に泣かされたまさみインスタ地獄にはまる沙希を紹介したが、今回は読者モデルのギャラ事情について。

5,000円のギャラで失った信頼


有名読者モデルがテレビでも暴露していたが、この仕事の給与の低さは異常だ。一日拘束される撮影でギャラは3,000円。そして撮影用に購入した服代で3万円のマイナス。出来上がったときに自分が大きく取り上げられるのは嬉しいが、常にお金がない状況に追い込まれてしまう。

今回の協力者である美和もその一人。ショートカットが似合う彼女は少し顔の疲れが気になった。20歳で上京し、現在は千葉で一人暮らしをしているが、家賃の低さで選んだため東京に出るのも一苦労。たまにであれば片道1時間も気にならないが、ほぼ毎日となると疲労は募っていく。さらに早朝からの撮影となれば家を5時には出ないといけない。読者モデルは私服撮影が基本なので、前日の準備に時間がかかり睡眠不足で臨むということある。

「一度、ヘア企画の撮影で寝坊してしまったことがあって……。しかも広告のお仕事だったので、そのときは終わったと思いました」

7時集合にも関わらず、美和が気づいたときは8時。スマホには編集担当、サロンから鬼のような着信があった。半泣きで現場に着いたときは2時間の遅刻。都内に住んでいればタクシーを飛ばして、なんていうことができるが今の住まいではそのタクシー代ですら払えない。美和は電車の中で早く着いて!と祈ることしかできなかった。

現場は冷め切った状態で、いざ撮影となっても顔は引きつりっぱなし。いい写真が撮れるわけもなく、出来上がりの自分は最悪だったという。迷惑をかけてしまったことと、遅れを取り戻さなければと思えば思うほど表情が固くなっていく。自業自得だがこの後、この編集担当からの仕事は一切なくなった。

ちなみにこのときのギャラは5,000円。往復の電車代で約2,000円がかかり、駅から撮影現場までのタクシー代で1,000円。私服の購入金額は1万円近くだったので、大きな赤字だ。

そしてこの赤字を埋めるべく美和は普段、イベントコンパニオンのバイトを単発でしている。一回で1万円近くのお給料が貰えるので、読者モデルの仕事が無いときはなるべく仕事に入るようにして生計を立てる。それでも月15円万近くしか稼ぐことはできず、家賃、生活費に半分が消えてしまえば残りはあっという間。

毎月の服、メイク用品、エステとあれもこれもとなればきりがない。そこそこ名のしれた読者モデルならば、ブランドから「新商品のPRをしてほしい」と買うと何万円もする化粧品が送られてくる。

エステだって「体験してほしい」と誘いがくる。そこまで登りつめるまではあと何年かかるのだろうか。しかし、自分と同じような仕事しかしていなくても、優雅な生活を送っている子がいるという。

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