読者モデルの闇 Vol.1

読者モデルの闇:所属事務所の社長が仕掛ける、“うさぎ・トラップ”に泣かされる

一昔前のモデルブームと違い、今は身近な存在の読者モデルがもてはやされる時代に。しかし、その代償は大きく彼女たちを取り囲む闇は深い。

労働時間に対して低すぎる給与、読者モデル自体の供給過多による失われていくポジション、意外なほど少ない職場外での男性との出会い。

その華やかな世界に隠された真実を解き明かしていく。


「俺といい関係になればいい仕事が入ってくるよ」

こんな一昔前の台詞を吐く人が、2016年になった今でもいる。今年22歳になったまさみは少し童顔で、タレ眉がチャームポイント。上京したばかりという彼女はサロンモデルからスタートし、今では多くのフォロワーを抱える人気インスタグラマーになった。昔はブログというツールで人気を獲得していたが、SNSの普及により写真一枚で表現できるインスタグラムが自分には合っているという。

読者モデルという肩書があるので自撮りの投稿は必須。おフェロブームもあるので、少し色っぽい写真も意識している。そういった写真があるせいか男性ファンも増え、まさみが写真を上げれば「付き合いたいです!」なんていうコメントも少なからずあるのだ。

そういった地道な努力の結果、知名度も上がった。仕事の幅を広げたいと思った矢先に、まさみはふたつの事務所から声がかる。ひとつは有名モデルも所属する大手事務所。今後、芸能界を視野に入れているなら所属しておいて損はないだろう。しかし、将来をこの仕事ひとつで食べていくことに腹をくくれず、まだ決断できずにいたのだ。

そんなとき悩みを聞いてくれたのが、まさみに声をかけていたもうひとつの事務所。大手に比べ所属人数は少ないが、自分の友達も誘われていたり、モデル以外の分野にも力を入れている。社長が親身に話を聞いてくれたことが好印象で、モデル以外の道も切り開けるかもと思い所属を決意。

「このときは自分の判断が間違っていないと思っていました。小さい事務所ですが社長は顔が広くて、すぐに人気雑誌にも口を聞いてくれたんです……。私が何をやりたいのか、いつも親身になってくれました」

まさみは社長の戦略通り、多数のメディアに取り上げられ、輝かしいモデル人生を歩み始めた。しかしうまい話には罠があるといったように、社長には思惑があったのだ。

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