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  • 100kmのフレンチフルコース Vol.2

    これぞ究極のデート!?出会って間もない男女が恋に落ちた100kmのフレンチフルコース(後編)

    化粧品会社に務めるリエ(30歳)は、合コンで出会った総合商社勤務の淳(31歳)と3回めのデートでドライブに出かけた。それも、単なるドライブではなく、“100kmのフレンチフルコース”なる未知のドライブ。

    リエは淳のことが気になっているけれど、いかにもモテそうな彼に対してまだ心は許していない。それでも、ドライブの距離が進むごと、前菜、魚料理とコースが進むごと、リエは彼の優しく飾らない人柄にどんどん惹かれていく。

    “100kmのフルコース”はいよいよ後半戦に突入。残り約70kmで大人の男女にどんなドラマが展開するのか?

    前編:出会って10日目の男女が恋に落ちた謎のデートコースがオシャレすぎる!(前編)


    数あるデートの中でも、ドライブデートって好き。

    前方の一点を真剣に見つめる男性の横顔は、正面から話をしている姿よりよっぽど色っぽく見えるし、クルマの中での会話は、思ったよりもいろんな話ができる。
    きっと、狭い空間を共有しながらも、目線を合わさずに話せるという気軽さが、お互いの気持ちを解放するのだろう。普段だと聞きにくいことも、クルマの中ならば大胆に聞けるから不思議だ。

    「淳さんって、最後に彼女がいたのはいつなの?」

    これまでの2回のデートではこうした核心に触れるような話はしてこなかったが、クルマの中特有の話しやすさから、今日はなんだか聞いてもいい気がした。
    それに、クルマでいろんなレストランを一緒に訪ね歩くというこの冒険を重ねるなかで、私は淳さんに親近感を覚えはじめていた。

    「2年半くらい前かなぁ」

    淳さんは、前方の車のテールライトを見つめながら、のんびりと答えた。

    ( けっこう、シングル、長いんだ…… )

    ちょっと意外に思ったけれど、でもその間、本当に何もなかったわけではないはず。これだけのイケメンだ。日常的に合コンの誘いもあるだろうし、実際モテるだろうから、“交際未遂”に終わった女性たちがどれだけいることだろう。

    私の彼氏がいないこの1年を考えてみても、つき合いそうでつき合わなかった人が2人はいる。何度かデートをしてはみたものの、さほど興味が持てず、連絡が途絶えたことに気づくのも遅かった。私がその程度のテンションだったから相手も去っていったのだろうと思う。

    「意外と彼女がいない期間、長いんだね」

    「そうだね。気づいたらもう2年半かって感じ。仕事も忙しいし、週末もひとりで遊ぶことが多かったからね。ひとりっ子だからか、子供のころから"ひとり遊びの天才"って言われてた(笑)」

    「そういう人って、彼女ができても、ひとり遊びの時間を大事にしそう」

    「もし興味を持ってもらえるなら、是非一緒に楽しみたいなと思うよ。たとえば映画ならつき合ってもらいやすいかもね」

    ( 映画大好き!誘ってくれればいいのに )

    「あとは釣りとか」

    ( 釣りは、待ち時間が長そうだな……。iPad見ながら待ってる感じでも大丈夫なのかな )

    「それとドライブ!」

    ( いましてる(笑)。ドライブならいくらでも付き合うな )


    そんな会話をしているうちに、クルマは北参道から代々木に入り、新宿駅近くに差しかかった。土曜のためか、どの街も人で溢れかえっていてカップルも多い。

    「で、その彼女とはどうして別れたの?」

    信号待ちで、横断歩道を通り抜けるカップルを目で追いながら、さりげなく核心に迫る。淳さんの彼女だった人を想像するだけで、小さな嫉妬が頭をもたげてくるが、別れた理由は知っておきたいと思った。

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