僕らの世代の東京ソング Vol.1

僕らの世代の東京ソング:アラフォーに捧ぐ'87~'96の東京ソング特集

TOKYO CITY NIGHT ~ZIGGY~

1988年5月25日発売

「TOKYO CITY NIGHT 乱れ咲き誇るバラの~」

最近ではEXILEのTAKAHIROがカバーしたことで脚光を浴びた名曲「GLORIA」が収録された、ZIGGY3枚目のオリジナルアルバムに収録。

80年代、アメリカではまさにLAメタルの全盛期。BON JOVI、MOTLEY CRUE、GUNS N' ROSESなどのグラマラスなバンドたちがビルボード1位を獲得した時代。
日本でメイクアップをする男性アーティストの系譜としては、沢田研二 ⇒ 忌野清志郎 ⇒ 玉置浩二 ⇒ 吉川晃司・BOOWYと続いていたこの時代だが、彼らは皆バックボーンに、ゴリゴリのアメリカンHR/HM(ハードロック・ヘビーメタル)は持っていない。

日本人がHR/HMルーツのビジュアルを真似すると大抵はただの御茶ノ水の貧乏風味な楽器屋のアンちゃんになってしまうのが普通。
が、当時唯一、洋楽のHR/HM然とした佇まいながらも、日本のメジャーシーンでバリバリに大活躍をしてくれたのがZIGGY。

これは、日本の歌謡曲をバックボーンに持つヴォーカル森重樹一の抜群のPOPセンスが功を奏したものであるのと、何気にメンバー皆180㎝近い身長を持っていたことも要因である。

ZIGGYと言えば、'94劇空間プロ野球のテーマソングとして「STAY GOLD」が採用されたことを覚えているファンも多いだろうが、その頃アラフォーは高校生活はほぼ終えて、酒を覚えてプロ野球中継をあまり見なくなる年頃と相まって、やはりZIGGYと言えばGLORIAなのである。

動画:TOKYO CITY NIGHT

上・京・物・語 ~シャ乱Q~

1994年1月21日発売

「So いつの日か ”東京”で 夢叶え 僕は君のことを迎えにゆく」

これで売れなきゃ解散、という状況の中放った、起死回生のシャ乱Qの4枚目シングル曲。
当時人気を博したバラエティ『浅草橋ヤング洋品店』のタイアップとして使われていた事を覚えている人も多いだろう。

時は94年。アラフォーは既に高校生活を大凡終え、邦楽にあまり夢中にならなくなった頃である。よって、アラフォーにとってシャ乱Qは、そこまで思い入れのある時代のアーティストではないのだが、「マイナー調の大げさなイントロ」に無条件反射するアラフォーには、この楽曲だけは別格。
カラオケでこの曲を思い入れたっぷりにうたう東京出身のおじさんも目にしたことがきっとあるはずだ。

ちなみに、94年大ヒット曲はMr.Childrenのinnocent worldなので、ミスチルはやはり今のアラフォーより一つ下の世代を夢中にさせた、という考察ができる。

シャ乱Qですらギリなアラフォーにとって、ハロプロ系の音楽は、「社会人になりたて前後の音楽」であり、「音楽どころじゃない」時代の音楽なので、思い入れは事の他少ない。

ちなみに、アナと雪の女王の『レット・イット・ゴー』は、この曲のサビのコード進行「C⇒G⇒Am⇒F」と同じである!
おそるべし、つんく♂!

動画:上・京・物・語

いかがであったろうか?

他にも、長渕剛の「西新宿の親父の唄(1990)」、米米CLUBの「東京ドンピカ(1991)」、鈴木雅之の「渋谷で5時(1994)」、B'z「東京(1995)」などがノミネートされたが、本日は特に世相を体現した楽曲にフォーカスをしてみた。

懐かしい思いで見た人も、「なんだこれ?」な人も、貴方だけの想い出の東京ソングが、きっとあるはずだ。
そして我々の子供たちは、何を東京ソングとするのだろうか。

時代は巡るのである。


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